泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

百済王氏(くだらのこにきし)の氏寺「百済寺跡」

2024年05月21日 06時41分01秒 | 歴史
大阪府枚方市にある「百済寺跡」は、750年頃に百済王敬福(くだらのこにきしきょうふく)によって建立されたと言われています。 
百済の王族の末裔である百済王氏(くだらのこにきし)一族が氏寺として建立したと考えられる寺院の跡です。
京阪電車交野線「宮之阪駅」から、徒歩約7分の所にあります。
百済王氏は、百済国が滅亡(660年)した際に倭国に派遣されていた百済王義慈王の王子の禅広(善光)を祖とする氏族で、持統朝に「百済王」という氏族名を賜りました。百済王敬福は、百済義慈王の子禅広の曾孫 にあたります。
百済寺跡は発掘調査によって、南門・中門・金堂・講堂・北方建物(食堂)・北門が中軸線上に並び、中門から発した回廊が金堂に取りつき、回廊内に東西に2つの塔が並ぶ建物の配置がわかっています。また寺の範囲は約140m四方で築地塀が廻り、堂塔院・僧院のほかに少なくとも4つの区画に分かれていたことが明らかになりました。建物の基壇(基礎)には凝灰岩切石を用いており、平城京の大寺院と同じような立派さです。古代の一時期、天皇家に次ぐ有力氏族であった百済王氏の寺院として、格の高い寺院であったことがわかります。
古代日朝文化交流の史実をあらわす価値の高い史跡であるとして、1941年に国史跡に、1952年には特別史跡に指定されました。
現在は、全国でも初めての史跡公園として市民の憩いの広場に整備されています。 
また、公園の隣には百済王氏の祖霊を祭る百済王神社があります。
円形に加工した精巧な礎石が多く残り、奈良時代創建当時の主要堂塔の土壇などが良好に遺存する数少ない遺跡で 、見応えある史跡公園です!

                     
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飛鳥の古代寺院「呉原寺」

2024年05月13日 07時52分14秒 | 歴史
奈良県明日香村栗原の集落には、飛鳥時代に建立された呉原寺がありました。
今回は、飛鳥の古代寺院「呉原寺」について紹介したいと思います。
栗原の地は、5世紀半ば、呉(くれ)の国(中国中部)から来た渡来人が住んでいたといわれています。
「呉原寺(竹林寺)」は、5921年に阿知使主の子孫「坂上大直駒子」が創建したと伝えられています。
寺跡は明確ではありませんが、呉津彦神社の東北方の俗称「光徳寺跡」付近と考えられています。白鳳期の古瓦や礎石が出土して、7世紀中頃の建立?と考えられています。礎石は、寺跡推定地にある共同墓地に円柱座を持つ礎石を見ることができます。また、現在の竹林寺にも礎石があります。
また、この辺りは法相宗の祖である僧道昭が700年に、日本最初に火葬されたのもこの地であったとも伝えられています。
道昭は、遣唐使として海を渡り(653年)、玄奘三蔵に師事した後飛鳥寺に東南禅院を建てたと伝わります。
さて、古代寺院「呉原寺」跡と推定される場所は尾根の谷間にあり、基壇と思われるような平坦な場所が何ヶ所かあります。
説明板が無ければ、ここが古代寺院があったとは思いもしませんでした。何もないのどかな風景しか見えません。
ただこの場所に立っていると、まるで風水思想で建てられたのではないかと思うような、気持ちがいい気が流れているような感じがしました・・・
ここに、飛鳥時代の古代寺院「呉原寺」があったと思うだけでロマンいっぱいの所でした!

    
  
 
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大和の花の御寺「長岳寺のカキツバタ・2024」

2024年05月07日 14時37分44秒 | 散歩
奈良県天理市柳本町にある「長岳寺」は「花の御寺」としても有名なお寺でもあります。今(5月1日)は、ヒラドツツジとカキツバタが見頃です。

日本最古の官道として知られる「山の辺の道」沿いに、背後の山と一体化したような樹影濃い「長岳寺」があります。

淳和天皇の勅願(824年)の寺で、「弘法大師」が創建したと伝わります。

「長岳寺」は文化財が多く、鐘楼門・旧地蔵院・旧地蔵院本堂・本尊の阿弥陀三尊などは重要文化財で、見どころ満載のお寺です。

現在、本堂前の池に咲く「カキツバタ」は見頃で、水面にその清楚な姿を映しています。
明日香村からは、車で約30分位の所にあるお寺で、大和での私のお気に入りの場所のひとつです!

                 
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新緑が映える「明日香村の春景色・2024」

2024年05月02日 07時53分46秒 | 散歩
奈良県明日香村は今、新緑やレンゲ草等がとても綺麗です。 
「日本の原風景」が色濃く残る飛鳥地域の中でも、特に「奥飛鳥(稲渕・栢森・入谷)」地区の新緑の景色は、とても綺麗です。
今年は、特に山藤が多く咲いているように思います。
また、万葉集でも詠まれている稲渕の中を流れる飛鳥川沿いのシャゲの花が満開となっています。
新緑に包まれた飛鳥川沿いやレンゲ草が咲いているなかの散策は、とても体も心も癒されますよ!

                                            
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