泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

明日香村文化祭芸能大会「技楽・飛鳥のミカン」

2024年10月25日 19時56分44秒 | 散歩
奈良県明日香村中央公民館において、10月20日に「明日香村文化祭芸能大会」が行われました。
その中で、明日香子ども伎楽教室による「技楽・飛鳥のミカン」が上演されました。
伎楽と飛鳥のかかわりについては、「伎楽は飛鳥時代に伝えられた劇で612年に百済からの渡来人味磨之が習得したとあり、現在の豊浦に住まわせた少年たちに伎楽を習わせた」と記録があります。
今回の「技楽・飛鳥のミカン」のあらすじは、子どもたちの意見をもとに制作されたもので無言劇で行われました。
①場面:飛鳥に呉公・呉女・迦楼羅・獅子たち渡来人がやってきました。
②場面:渡来人たちは、持ってきたミカンの種を植え呉公がミカンの成長を願って笛を吹きます。
③場面:最初は順調に育ちましたが、その後日照りが続き呉女・迦楼羅たちみんなも元気がなくなります。
④場面:呉公に雨を降らせてくれる「雨乞い」をしてくれるようお願いします。
⑤場面:呉女たちは小太鼓をたたき、迦楼羅たちは天に向けて松明をかかげ「雨たんもれ」「雨よふれ」と唱えると、雷がとどろき雨が降り始めます。
⑥場面:呉公・呉女・迦楼羅・獅子たちみんなで感謝の踊りを踊ります。
⑦場面:実りの秋を迎えました。飛鳥のおいしいミカンができました。
今も、明日香村では秋になるとおいしいミカンがたわわに実ります。
この伎楽劇は、明日香小学校の有志の子どもたちにより行われました
。被っていた伎楽面も、専門の先生による指導のもと作成されました。また、この劇の「雨乞い」は飛鳥の伝承芸能のひとつである「なもで踊り」が基となっています。
明日香で独自のテーマとして、小学生による伎楽が演じられました。
約1400年前の飛鳥時代に伝えられた伎楽を、現代の明日香村に住む子どもたちによって演じられたことに、拍手喝采でした!

               







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大和の花ごよみ「藤原宮のコスモス・2024」

2024年10月20日 07時25分05秒 | 散歩
奈良県橿原市にある「藤原宮」の跡地では今、コスモスが見ごろを迎えています。
古代政治の舞台であった「藤原宮」の大極殿跡の南側には、約3万㎡ものコスモス畑が広がっています。
大和三山を背景にしたコスモスは、大和ならではの景色です。
花びらの形や色の違う数種類のコスモスがあり、約300万本が一面に咲き誇っています。見事に咲き誇るコスモスに圧倒されました。
秋晴れの中、のんびりと花散策が出来ました!

                
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「明日香音魂祭mini・2024」

2024年10月14日 08時03分07秒 | 散歩
世界を旅する和太鼓集団「倭-YAMATO」さんが、活動拠点である奈良県明日香村で2024年 10月12日(土)・ 10月13日(日)に、国営飛鳥歴史公園高松塚周辺地区において、「倭-YAMATO」の「明日香音魂祭mini」が実施されました。
 10月12日(土)は、夜(17時から19時)に演奏が行われ、19時30分頃に花火が打ち上げられました。
10月13日(日)は、昼(12時から15時)に演奏が行われました。
両日共に天気に恵まれ、参加者は芝生広場に座りながら、「倭-YAMATO」さんのエネルギッシュな太鼓の演奏に魅了されていました。
久しぶりに聴いた「倭-YAMATO」さんの和太鼓の演奏は、魂が揺さぶられるような素晴らしいものでした!

                  
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飛鳥の劇団(時空)さんによる「大化の改新」

2024年10月04日 09時35分19秒 | 歴史
良県明日香村中央公民館において、9月29日午後13時より地元劇団「時空」さんによる「大化の改新」の劇が上演されました。
あすか劇団「時空」さんは. 1999年9月旗揚げ公演されています。
飛鳥の魅力を伝えたいと地域作りの 一環として村民によって立ち上げた劇団です。台本、衣装、大道具、小道具まで団員で 作り上げる手作り劇団です。飛鳥時代の人物にスポットを当てた、創作劇を上演されています。 
今回は、久しぶりに「時空」さんのルーツともいえる「大化の改新」を見ることができました。
今回は、13時からなんと英語による「大化の改新」の上演。
14時からは日本語による「大化の改新」の上演でした。
小役人の小麻呂とその妻が、関西弁でコミカルに「大化の改新」へと誘う歴史創作劇でした。
舞台は645年6月12日、飛鳥板蓋宮においての出来事です。
当時は、豪族の蘇我氏は天皇家をしのぐほどの絶大な権力を持っていました。一方、天皇を中心とした中央集権国家の確立を目指す中大兄皇子は、蘇我氏の意のままに政治が行われるのを何とかしなければならないと思っていたのです。
中大兄皇子は、ある日蹴鞠の席で中富鎌足に出会います。同じ思いを持つ二人は南淵請安のところに出掛けて教えを請います。ところが、請安が蘇我氏の配下に殺されてしまいます。
意を決した二人は入鹿を倒そうと立ち上がりました。
いわゆる、乙巳の変(大化の改新)です。
約30分くらいの歴史創作劇でしたが、「時空」さんの熱演に拍手喝采でした!

             
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