泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

生駒山に 「宝山寺を訪ねて」

2018年09月13日 20時13分44秒 | 散歩

「宝山寺(ほうざんじ)」は、奈良県生駒市門前町にある真言律宗大本山の寺院です。「生駒聖天(いこましょうてん)」とも呼ばれています。

生駒山は伝承によれば、斉明天皇(655年)の時に役行者が開いたとされる修験道場で、空海(弘法大師)も修行したとも伝わります。江戸時代の1678年に、湛海律師が再興したのが事実上の開山と思われます。

今回は、生駒山に「宝山寺を訪ねて」を紹介したいと思います。

江戸時代には、「宝山寺」は商売の神として大阪商人の信仰を集めたようです。生駒山の中腹に位置する「宝山寺」は、商売の神様を祀る日本三大聖天のひとつです。現世利益を求める多くの人々の信仰の寺として、古くより栄えてきました。現在でも、年間300万人の参拝客を集めるとされています。生駒山中に約10年の年月をかけて完成した伽藍には、山中の寺院ならではの独特な寺院建築物が並び、そのそれぞれには様々な神様・仏様が祀られていて、聖天信仰の霊場としても名高い寺院です。

「宝山寺」に行くには、近鉄生駒駅から歩いて数分の所に、日本最初のケーブルカーがあり数分で「宝山寺」駅に着きます。そこから風情のある参道の階段をのぼると、「宝山寺」の入口に着きます。

麓から続く参道の階段は、奥の院までを含めると1000段余りあり西日本有数の規模を誇ります。瓦葺きの本堂の隣には、檜皮(ひわだ)葺の聖天堂拝殿が建ち、棟や破風の数が多く、寺院建築としては非常に珍しい外観をしています。本堂の後ろに見える岩壁は「般若窟」で、弥勒菩薩が安置されています。

拝殿前にあるのは、歓喜天が持っている巾着を模した賽銭箱です。歓喜天の好物で、食べると身が清められる大根の絵柄が彫られています。

毎週ここにお参りしている方が、この巾着を模した賽銭箱に財布をこすりつけると金運が高まると言われたので、早速行いました。

また、生駒山の「宝山寺」は、山田洋次監督の映画「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」(1981年公開)の舞台にもなった場所でもあります。昔ながらの風情ある旅館街から、参道を登っていくと、あたりは鬱蒼とした杉木立です。石畳の参道のまわりには、古い灯籠が整然と建ち並んでいます。この場所で、ロケが行われました。

「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」では、主人公の「寅さん」は、マドンナの美人芸者のふみ(松坂慶子)と石切神社(石切劔箭神社、大阪府東大阪市)で再会し、デートを楽しんだのが「宝山寺」です。一緒に食事をした場所は、現在「かき氷専門」の店になっていました。

「宝山寺」でのシーンは、事前に何度もDVDで見ていたので、その場所に行くと大好きな「寅さん」が出てきそうでした。とても、感激しました。

「宝山寺」は、山中の寺院ならではの独特な寺院建築物が並びます。高台から望む眼下の風景と寺院周辺を含めたこの場所ならではのノスタルジックな雰囲気があり、ほかでは感じられない“非日常”の場所でしたよ!

                                           

 

 

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