泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

飛鳥の「名もない古墳(細川谷)」探訪2

2021年05月11日 20時03分53秒 | 歴史

以前、奈良県高松塚古墳地区の「名もない古墳」探訪の様子を紹介しました。(2021年2月6日)

その後再び、明日香村細川谷地区の「名もない古墳」を探訪してきました。

今回は、飛鳥の「名もない古墳(細川谷)」探訪2の様子を紹介したいと思います。

奈良県明日香村細川谷の「細川谷古墳群」は、冬野川を挟んで南北の山に造られた古墳群で、6世後半から7世紀前半にかけて築造された約200基の古墳群です。その多くは直径8〜15m程度の円墳で、横穴式石室を持っているようです。詳細な調査は行われていませんがその特徴から、渡来系の氏族の墳墓ではないかと言われています。

今回紹介する「名もない古墳」探訪2は、「細川谷古墳群」の南側の山にある3基の古墳です。約12mの円墳です。1基は形が崩れていましたが、2基は円墳の形が残っており石室らしい大きな石が露出していました。また、古墳にはお地蔵さん等が祀ってあり、地元の方に大切にされているようでした。

また細川谷の田畑には、古墳の石室の一部らしき物2基も見ることができました。「細川谷古墳群」のほとんどは、北側の山にあります。またいつか、飛鳥地域の「名もない古墳」の探訪をしたいと思います!

                        

 

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渡来系氏族である東漢氏の氏寺「檜隈(ひのくま)寺」跡

2021年05月07日 14時13分52秒 | 歴史

奈良県明日香村檜前にある「檜隈寺(ひのくまでら)」跡は、7世紀後半の創建で渡来系氏族である東漢氏の氏寺とされる古代寺院です。古代は、このあたり一帯は渡来人が住んでいたところです。

今回は、渡来系氏族である東漢氏の氏寺「檜隈(ひのくま)寺」跡を紹介したいと思います。

明日香村檜前に定住した渡来人「東漢氏(やまとのあやし)」は、飛鳥時代には様々な技術集団としてまた武力集団として活躍し、蘇我氏の権力を支えました。

東漢氏の氏寺「檜隈寺(ひのくまでら)」は、発掘調査によって金堂・講堂とその基壇・塔・門・回廊・仏堂などが検出されています。これらの伽藍配置は塔の北に講堂があり、南に金堂を置くという特異な配置です。また、瓦が大量に出土しており、講堂の規模は飛鳥寺や法隆寺西院の講堂に匹敵すると言われています。

現在、阿知使主を祀ったとされる「於美阿志(おみあし)神社」や、塔跡には平安時代に造られた十三重石塔(重要文化財)があります。

ここの見どころは、金堂・講堂とその基壇・塔等の基壇が残っていることです。特に、講堂の基壇には当時の礎石が数多く残っています。礎石のなかで、とても興味深い礎石がひとつあります。北東にある黄茶灰色の礎石です。他とは明らかに色味が異なります。竜山石製で側面に切り込みがあります。横口式石槨の床石材を転用したものです。このあたりは、終末期古墳が数多くあります。古墳の床石が、どうして寺の礎石に転用されたのでしょうか? 謎の礎石です。飛鳥に来られたら、是非とも確認されてみてください。

また、このあたりに「宣化天皇」の盧入野宮があったともいわれています。

この場所は、近鉄飛鳥駅から徒歩約15分位の所にあり、近くには終末期古墳である高松塚古墳・中尾山古墳・キトラ古墳があります。

現在、国営飛鳥公園のひとつである「キトラ古墳周辺地区」となっており、自然環境や田園環境とあわせて一体的に守るとともに飛鳥の歴史や文化、風土を味わい過ごせるよう整備されています。遊歩道が整備されており休憩所もありますので、のんびりと散策できます。飛鳥での、散策のお薦めのスポットのひとつです。

ところで、 キトラ古墳壁画体験館「四神の館」内において、5月22日~6月20日 の期間にキトラ古墳の東壁「青龍、 十二支・寅」が公開され、実物が見れますよ!

                      

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大和の花の御寺「長岳寺のカキツバタとツツジ・2021」

2021年05月01日 20時32分21秒 | 散歩

奈良県天理市柳本町にある「長岳寺」は、淳和天皇の勅願(824年)の寺で「弘法大師」が創建したと伝わります。また、このお寺は「花の御寺」としても有名なお寺でもあります。

今丁度、カキツバタとツツジが満開で見頃です。

今回は、大和の花の御寺「長岳寺のカキツバタとツツジ・2021」を紹介したいと思います。

日本最古の官道として知られる「山の辺の道」沿いに、背後の山と一体化したような樹影濃い「長岳寺」があります。

「長岳寺」の境内は、四季折々の花が美しく咲きます。4月下旬から5月上旬に咲くカキツバタと平戸ツツジは見事です。

現在、本堂前の池に咲く「カキツバタ」は、水面にその清楚な姿を映し心をなごませてくれます。

「長岳寺」は文化財が多く、鐘楼門・旧地蔵院・旧地蔵院本堂・本尊の阿弥陀三尊などは重要文化財で、見どころ満載のお寺です。明日香村からは、車で約30分位の所にあるお寺です。

花の御寺としての「長岳寺」は、大和での私のお気に入りの場所のひとつです!

                    

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