泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

奈良県明日香村の「雪景色・2025」

2025年01月23日 14時33分06秒 | 散歩
奈良県明日香村に1月10日雪が降り、一面白銀の世界でした。
1月9日の夜半から雪が降りだし、10日には一面真っ白になりましたが午後には雪はとけてしまいました。
明日香村では、冬には2~3回位しか雪景色を見ることができません。
なかなか見ることがない飛鳥の雪景色ですので早速、飛鳥宮跡・橘寺・川原寺等の雪景色を撮りに行きました。
飛鳥の雪景色は、普段見ている景色とはまるで別世界でした!

           

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奈良県 明日香村奥飛鳥の「男綱の綱掛神事・2025」

2025年01月15日 14時09分58秒 | 散歩
奈良県 明日香村稲淵地区において、2025年1月13に豊作を祈って新しく作り掛け替えられる「男綱(おずな )の綱掛け神事」が行われました。
「綱かけ神事」は、子孫繁栄と五穀豊穣を祈るとともに、悪疫などが道と川を通って侵入するのを押しとめ、住民を守護するための神事と言われています。
栢森地区の神事の特徴は、全体を仏式で行なわれます。
稲渕地区での「男綱の綱掛神事」は神式で行われます。
「男綱」は柏森のさらに奥にある男渕の竜神を、「女綱」は女渕の竜神を祀っているといわれています。
稲渕からさらに南にある柏森(かやのもり)地区の「女綱の綱掛神事」は、「男綱」と対になる「女綱」です。 
栢森大字の神事の特徴は、全体を仏式で行なわれます。稲渕地区での「男綱の綱掛神事」は神式で行われます。
稲渕地区の「男綱の綱掛け神事」の「男綱」は、長さ約80m、重さ300kg位あります。稲渕地区の住民の方が勧請橋の所で、わらを編んでおられました。高さ約1.7m・直径約30cmほどのシンボルが綱と共に飛鳥川をまたいで、長い注連縄が張られます。
張る時は、一般の参加者も一緒になって行います。
今年は、珍しく外国の方も参加されていました。
「男綱」を掛け渡した後に、神所橋と呼ばれる橋に祭がを設けられた場所で、飛鳥坐神社の宮司により神事が営まれ白米と御神酒が飛鳥川に三度にわけて流されます。
最後に、竹串にミカンとお札のついた物を参加者がいただいて終了となります。
神事は、13時30分頃から始められ15時頃には終了しました。
神事が始まる前には、地元の方がつくられた温かい甘酒を頂きました。今年も、無事参加できたことに感謝です。
ところで二つの神事に参加して感じたことは、残念ながら年々参加者が少なかくなってきています。
明日香村に残る二つの神事は、村の宝です。
高齢化や人口減少のなか、後世にこの大事な神事を残すためにも、後継者の育成等が必要になってきているのではないかと思いました!

               


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奈良県明日香村奥飛鳥の「女綱の綱掛け神事・2025」

2025年01月12日 09時21分42秒 | 散歩
奈良県 明日香村柏森地区において、2025年1月11日に豊作を祈って新しく作り掛け替えられる「女綱(めずな )の綱掛け神事」が行われました。
「綱かけ神事」は、子孫繁栄と五穀豊穣を祈るとともに、悪疫などこの道と川を通って侵入するものを押しとめ、住民を守護するための神事と言われています。
栢森地区の神事の特徴は、全体を仏式で行なわれます。
稲渕地区での「男綱の綱掛神事」は神式で行われます。
栢森地区の「女綱の綱掛け神事」は、栢森地区集落の中で綱の編み込みが行われていました。
その後、集落から「女綱」が運んでこられ「福石(陰物ともいう)」と呼ばれる石の上に祭壇を設け僧侶の法要の後、飛鳥川の上に陰物を形どった「女綱」が掛けられました。
集落の住民の方々によって、15時30分頃から始まり16時30分頃に終了しました。
最後に、参加者全員にミカンが配られました。
また、この日の夕方17時より私が住む大字では「とんど焼き」が行われ参加してきました。
     「2025年、良い年になりますように!」

                         


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奈良県明日香村での「伎楽再現プロジェクト」

2025年01月07日 09時28分00秒 | 散歩
 「あけまして、おめでとうございます!」
  飛鳥に通って何度でも見たくなる「飛鳥の風景」等     を紹介したいと思っています。
  どうぞ、よろしくお願いいたします!

2025年の最初の「泉飛鳥塾」は、「伎楽再現プロジェクト」です。
奈良県明日香村において、2021年にスタートした「伎楽再現プロジェクト」の一環で実施されたのが「明日香伎楽こども教室」です。
2024年に、体験プログラムを受うけた児童のうち「明日香村文化祭芸能大会」に出演を希望した児童が伎楽に挑戦しました。
2024年10月20日に明日香村中央公民館において、「明日香村文化祭芸能大会」が行われ、その中で明日香子ども伎楽教室による「技楽・飛鳥のミカン」が上演されました。内容やタイトルを自分たちで考えて演じられました。
 明日香村では、古の「伎楽(ぎがく)」を再現しようとする取組が始まっています。伎楽とは、仮面をつけた演者が音楽に合わせて舞う、無言の仮面劇です。日本では、最初に明日香村に伝えられたとされますが、いまではその伝統が途絶えてしまいました。
伎楽は、日本の伝統演劇のひとつです。
日本書紀によれば、612年、推古天皇の時代に中国南部の呉で学んだという百済人味摩之(みまし)を飛鳥の桜井に住まわせ少年たちに伎楽を教習させました。桜井の候補地のひとつに明日香村豊浦の地とされ、記念碑が建っています。明日香村が、伎楽発祥の地だったかもしれません。
奈良時代の大仏開眼供養(752年)でも上演され、正倉院には、その時使用された伎楽面と衣装が残され、他には法隆寺献納宝物として面が残ります。
伎楽は、飛鳥時代から奈良時代に寺院の法会でさかんに上演されましたが、鎌倉時代に至って次第に衰退し絶えました。
そこで、明日香村は伎楽の伝統を取り戻すため、村民への理解を深めるワークショップや小学校での体験授業などを行いながら、伎楽再現への第一歩を踏み出しました。
2024年には、明日香子ども伎楽教室による「技楽・飛鳥のミカン」の練習と共に、6月より伎楽面の作成を専門の先生による指導のもと、村の伎楽面の作成者の応募に応じた数名により作成が行われ、10月に行われた「明日香村文化祭芸能大会」に出品しました。
作成にあたっては、最初に専門の先生による説明がありました。
最初に行ったことは、紙で伎楽劇に出演する子ども達と一緒に呉女や迦楼羅を作成しました。
その後、専門の先生の指導のもと現代風の脱活乾漆造の手法を使って、本格的に伎楽面の作成にあたりました。
手順としては、粘土で原型をつくりその表面に各自が麻布を貼り固めたのちに、像内の粘土を除去して中空にするとともに、麻布の表面に本来は漆木屎を盛り付けて塑形するのですが、今回はボンドと小麦粉を混ぜたものを使用して作成しました。乾燥させた後に色付けして完成となります。約4ケ月 程かかりましたが、先生の指導のもと何とか完成することができました。
初めての伎楽面の作成でしたが、とても興味深く作成でき有意義な時間を過ごすことができました。
2025年は、実際に子ども達が被れるような本格的な伎楽面を作成したいと思っています!

                                              
 
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