Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

職人、技術者、経営者の心得

2006-09-05 | Business
 オフィスの近くの書店で目について購入した一冊。2003年に単行本として出版されたものを新書化。
 
 筆者は、「痛くない注射針」、「携帯電話用リチウムイオン電池ケース」などで有名な、岡野工業株式会社の 岡野雅行 代表社員
 1933年東京の下町で育ち、家業の金型工場を手伝いながら修行し、1972年に岡野工業を設立。ステンレスの深絞り加工等では、世界的に知られる「町工場のオヤジ」。

 職人として、技術者として、経営者として、大人の男としての心得と実体験を、テンポの良いエッセイとしてまとめている。

 目次
  発想と応用 ― なぜ、可能になるのか?
  自由気まま ― 不真面目と莫迦は似て非なるもの
  打破 ― 世の中には最初から実績のあるやつなんていない
  習慣 ― つくる発想、できる発想
  周期 ― いま取り組んでいるものが未来をつくる
  反骨 ― 手を動かせば解決方法が見えてくる
  勘 ― 図面がないとできないのは本当の職人ではない
  縁 ― その名人は無名人
  忍耐 ― 転んでもただでは起きない
  秘守 ― 人気のラーメン屋がスープの秘密を教えるわけがない
  温故知新 ― 手作業はハイテクを制す
  先人 ― だれだって、最初は人の真似から始まるんだ
  修練 ― 武蔵だって、いろんな流派と対戦して強くなった
  陰で自助努力 ― 二十年間、毎日、ドイツ語の文献を眺めていた
  蓄積 ― 指先にカネが生る
  〔ほか〕

  工学部の学生、プロの技術者や技術系の会社のマネジメントを目指す若い世代の人に、是非読んでもらいたい、オススメの一冊。

あしたの発想学
岡野雅行
リヨン社

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