Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

講義 環境安全工学 2008-2

2008-10-04 | Mech Eng
 某大学での,プログラミング講義の2回目.
 
 教科書,参考書等については,既に blog: 2008-9-21 講義 環境安全工学 2008-1 (後期)で示した.


 講義のあらすじは,以下のとおり.

 目次
  1. 安全と危険とリスク
  2. 安全のイメージ
   安全についての考え方
   日本と欧米の「安全」
   電気機械類の安全の国際規格
  3. トラブルの確率とパターン
   事故や災害の確率
   高度技術集約型システム
   労働集約型技術システム
   都市構造技術システム
   大きな組織でのシステムの落とし穴
  4. 安全のTips

  講義を欠席したもの,ノートが十分にとれなかったものは,以下が参考になるだろう.
  2007-10-8 講義 環境安全工学 2007-2


 講義の最後で,「安全のTips」として,鉄道事故の例として 2005/4/25 に発生した,「JR福知山線事故」についてとりあげた.
 この事故についての工学的分析については,以下の参考書がある.

JR福知山線事故の本質―企業の社会的責任を科学から捉える

エヌティティ出版

このアイテムの詳細を見る


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

講義 プログラミング 2008-1

2008-10-04 | Software
 某大学での,プログラミング講義の2回目.
 一回目は,講義の概要や進め方のスタイルを説明する「ガイダンス」だったので,内容的な話は,この2回目からである.


 講義の目次は以下のとおり.

  情報の調べ方
  教科書 参考書
  演習
  Linux OS
  ソフトウェア
  C言語
  課題


[教科書,参考書]
 教科書は,入門書として定評のある以下を採択した.
 
新版 明解C言語 入門編

柴田望洋

ソフトバンククリエイティブ

このアイテムの詳細を見る



 その他の参考書については,既に,2008-9-14 講義 プログラミング 2008-1 (後期)に示したとおりである.


 より,上級の教科書としては,C言語の開発者による,「リファレンス・ブック」がある.
 
プログラミング言語C ANSI規格準拠

B.W. カーニハン,D.M. リッチー

共立出版

このアイテムの詳細を見る



 また,「明解C言語 入門編」でも,まだ難しいという学生向けの,さらに優しい参考書としては,以下のものがある.
 プログラミング全般の入門書として書かれているが,サンプルの多くはC言語である.
 
やさしいプログラミング (やさしいシリーズ)

高橋 麻奈

ソフトバンククリエイティブ

このアイテムの詳細を見る




[演習環境としてのLinux,コンパイラ,エディタ]
 エンジニアとして,コンピュータを扱う者は,「Windowsしか知りません」では通用しないので,この講義の演習は,Linux OS の上で行うこととする.
 演習環境の使い方と,Linuxの超入門のためのガイドを,準備した.
 以降,講義関係のファイルの配布等は,以下の Webページから行う.
  Dr. Jason Suzuki Class Room 「講義関係資料」

 現在は,以下の PDF ファイルだけをおいている.
  「メディア情報センターICTルーム Linux超入門ガイド(2008年度版)」

 本講義の受講者は,このガイドを熟読し,用語や概念などの不明点があれば,さらに自分で調べて読み進んで,演習を進める必要がある.
 もちろん,調べても,どうしてもわからないことがあれば,講義のあと等に質問してかまわない.
 また,大学のメディア情報センターの環境については,センターの窓口で確認すると良いだろう.

 Linuxの概要や歴史的背景については,以下が参考になる.
  http://www.linux.or.jp/general/linux.html
  http://ja.wikipedia.org/wiki/Linux
  http://ja.wikipedia.org/wiki/GNU
  http://ja.wikipedia.org/wiki/リチャード・ストールマン
 さらに,以下にも目を通すと良いだろう.
 GNUシステムとフリーソフトウェア運動
  http://www.law.co.jp/okamura/OpenSource_Web_Version/chapter05/chapter05.html
 Linuxの強味
  http://www.law.co.jp/okamura/OpenSource_Web_Version/chapter08/chapter08.html

 Linuxのインターネット上の詳しいマニュアルとしては以下のものがある
  http://f56.aaa.livedoor.jp/~kuri/Linux/manual/Doc9/rhl-gsg-ja-9/

 さらに,9/14 の blog で紹介したLinux関連の文献も参考になる.


 演習で用いる,C言語コンパイラ gcc ガイド,マニュアル等には以下のものがある.
 http://www.cis.twcu.ac.jp/~asakawa/chiba2002/gcc_usage/
 http://www.linux.or.jp/JM/html/GNU_gcc/man1/gcc.1.html


 大学のLinux環境の標準のコマンドインタプリタ tcsh のガイド,マニュアル等については,以下のものがある.
 http://cse.naro.affrc.go.jp/yellow/docs/unix-ent/tcsh.html
 http://www.linux.or.jp/JM/html/tcsh/man1/tcsh.1.html


 演習で用いる,推奨エディタの gedit のガイドには,以下のものがある.
 http://www.iimc.kyoto-u.ac.jp/services/ecs/services/terminal/linux-manual/useGedit.pdf
 http://www-lab.imr.tohoku.ac.jp/~ccms/Jpn/service/mint/gedit/gedit.htm
 

[課題]

 講義で示した演習プログラム sp_01-2.c を,Linux上で,入力編集する.

 プログラム中の学科,学生番号,氏名の部分は各自自分のものに変更すること.

 プログラムのソースコードおよび,実行結果を,印刷し,実行結果,ソースコードの順でかさねホチキスで左上をとめ,次回の講義開始時に,提出すること.


[参考]

 コンパイルの手順 (以下,tcsh% は,プロンプトの例)
  tcsh% gcc -o ep_01-2 sp_01-2.c
 実行
  tcsh% ./ep_01-2
 実行結果のファイルへの保存
  tcsh% ./ep_01-2 > out_01-2
 印刷
  tcsh% cat sp_01-2.c | lpr
  tcsh% cat out_01-2 | lpr

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

講義 プログラミング 環境安全工学 補足 大学での学び方

2008-10-04 | Education
 どうも,最近は,大学2年生,あるいは,3年生の学生諸君の一部にも,「大学での勉強や研究」の意味や作法が身に付いていないような学生がいるようだ.


[大学とは,自ら学ぶ場所]
 大学は,基本的には,何かを「教えてもらう」場所というよりは,「自ら調べ,学び,考える」ための「トレーニングの場の提供」しているところであり,「自ら学ぶ」姿勢が最も重要である.
 理工系の学部では,将来,何らかの「専門技術」「専門知識」を売り物にした,エンジニアとして,あるいは,エンジニア達を使ってビジネスをするビジネスパーソンになるために,その最初の基礎となる,「知識」や「スキル」を,「自分の頭や体に蓄える」ために,学ぶのである.
 だれのためでもない.「自分の人生の将来」のための「基礎工事」である.自分に知識やスキルが身に付かなければ意味がない.そして,そのためには,自ら学ぶしかない.友人のノートのコピー等をもらって,期末試験はなんとかパスしたとしても,本質的には意味がない,まさに「本末転倒」である.自分で考えながら,講義を受け,ノートをとり,教科書や参考書を読むという「経験」こそが自分の中に「知識」をストックするのである.

 また,講義において,教員の話や,黒板やパワーポイントの画面を,ノートに取るのは,自分で,「考えながら,要点をまとめる」という行為が重要である.
 数学などで,なにかの証明や式の展開がポイントの場合には,黒板の文字をすべてを書き写すということが必要な場合もあるが,そのような場合以外は,要点をノートに記録して,あとで,教科書や参考書等を見直せば良いはずだ.そのための教科書,参考書である.

 これらの視点で,大学での,勉強の「姿勢」「考え方」「仕方」「作法」が身についていない学生には,以下の参考書を一読することを,おすすめする.
 # 社会科学系の学部生向けにかかれたものであるが,理工系の学生にも役に立つ内容である.

[高等教育シリーズ] 大学で勉強する方法

A.W.コーンハウザー

玉川大学出版部

このアイテムの詳細を見る



「知」の勉強術―大学時代に何を学ぶか (ワニのNEW新書)

鷲田 小彌太

ベストセラーズ

このアイテムの詳細を見る




[講義1回のお値段]
 毎年度,講義の冒頭で,説明しているが,理工系の大学では,入学金や設備費等を含めると学部の4年間だけでも,概ね400-500万円前後の学費と,大学に通学しての講義だけでなく,相当な時間を,投入しなければならない.

 もし,最小限の124単位分の履修で卒業したとしたとき,その1単位は,どれほどの学費にあたるかを,いつも意識しておいた方が良いだろう.
 例えば,仮に1単位が,3.5万円のとき,卒業まで124単位だとすると,総額は434万円である.普通の講義の場合,2単位が,半年の1コマであるから,半年1コマ7万円ということになる.半年は,最大で15回,実際には,祝日や大学のイベントなどがあるので,13-14回のことが多いと思う.仮に半年の1コマが14回の講義の場合,1回の講義に対応する学費は5000円となる.つまり,この例よりも多少学費の総額が安い場合でも,自分の都合で講義を1回さぼるだけで,4000-5000円程度損しているわけだ.さぼらなくても,講義の場で,そこでの「学び」に集中して自分の「頭」を使わなかった場合も,やはり4000-5000円損しているようなものだ.

 大学での講義は,音楽バンドの「ライブ」公演と似た性質がある.同じ教員,同じ科目でも,個々の講義は毎回,少しづつ違うし,聴き手の参加の姿勢,すなわち「どう体験するか」が重要なのだから「ライブ」の本番と似ている.(生えで体験しなくていいなら,CDでいいわけです.)チケット4000-5000円のライブが毎日,2-3コマあると考えてみれば,その1コマを無駄にする実感が少しは湧いてくるのではないだろうか?


[教科書,参考書は安い]
 ある専門分野を新しく学ぶ場合,どの専門分野でも,どの教科書や参考書に,どの用な順番で,目を通すべきかは非常に重要な問題である.
 講義の中で,複数の参考書を提示すると「教科書,参考書が高い」と嘆く学生がいるが,上記で概算した,講義1コマの値段にくらべると,通常の教科書1冊は比較的安価である.教員の側で,例示する参考書の5-10倍程度の本を購入して内容を精査した上で,「役に立つもの」を選んでいることも考え合わせると,講義の中で,「この講義を履修する者には必読」というわれたもの,「特に推薦する」といわれたものは,買って損はない内容のものである.


 「本は安い」という話題については,数年前の blog にも記事がある.
 2005-07-31 夏休み読書月刊 (1) 本は安い!
 2005-08-24 知識のフロー,ストック,そして,「本」は安い!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする