しばらく, Linux の カーネル(Kernel: OSの中核となる部分の機能モジュール群)についての勉強していなかったので,比較的新しい参考書「Linux Kernel Development」の第二版をを買った.
筆者の Robert Love 氏 は,Linux の 世界では有名なエンジニアであり,カーネルのスケジューラ,仮想記憶や, デスクトップ環境GNOME などで,多くの業績がある.また,彼は Linux Journal 誌 に,様々な記事を寄稿している.
日本でも,米国でも,プログラムだけでなく,ちゃんとした文章(Webではなく,紙で出版される専門書や専門雑誌の記事)を書けるエンジニアはそう多くはない.
彼は,以前は,組込システム用Linuxの開発会社であるMontaVista Software 社 の real-time and performance group に勤務していたが,現在は,Novell 社のXimian Desktop Group に勤務している.そのため,本書の版元も,以前の SAMS 社 から,Novel Press 社 にかわった.
本書は,Linux カーネルの内部構造全般を400ページの中でコンパクトに解説している.彼の得意分野である,プロセス管理,スケジューラ,メモリ管理などの説明はとても分かりやすと思う.2005年の1月の出版であり,現在主流となりつつあるバージョンの 2.6 Kernel についてもカバーしている.
仕事で Linux を本格的に使っているエンジニア,OSについて学んでいる学生に広く推薦したい.
Linux以外のOSを使っている人にも,マルチタスクのOSの内部構造の参考書として読める.
いずれ,翻訳が出るだろうが,プロ,あるいは,プロを目指す人は,まず,原書にも目を通しておいてほしい.
筆者の Robert Love 氏 は,Linux の 世界では有名なエンジニアであり,カーネルのスケジューラ,仮想記憶や, デスクトップ環境GNOME などで,多くの業績がある.また,彼は Linux Journal 誌 に,様々な記事を寄稿している.
日本でも,米国でも,プログラムだけでなく,ちゃんとした文章(Webではなく,紙で出版される専門書や専門雑誌の記事)を書けるエンジニアはそう多くはない.
彼は,以前は,組込システム用Linuxの開発会社であるMontaVista Software 社 の real-time and performance group に勤務していたが,現在は,Novell 社のXimian Desktop Group に勤務している.そのため,本書の版元も,以前の SAMS 社 から,Novel Press 社 にかわった.
本書は,Linux カーネルの内部構造全般を400ページの中でコンパクトに解説している.彼の得意分野である,プロセス管理,スケジューラ,メモリ管理などの説明はとても分かりやすと思う.2005年の1月の出版であり,現在主流となりつつあるバージョンの 2.6 Kernel についてもカバーしている.
仕事で Linux を本格的に使っているエンジニア,OSについて学んでいる学生に広く推薦したい.
Linux以外のOSを使っている人にも,マルチタスクのOSの内部構造の参考書として読める.
いずれ,翻訳が出るだろうが,プロ,あるいは,プロを目指す人は,まず,原書にも目を通しておいてほしい.
Linux Kernel Development (NOVELL PRESS)Novell Prこのアイテムの詳細を見る |