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講義 流体力学 補足:工学と微積分

2010-05-27 | Mech Eng
 大学の工学系の学部では、理学部ほどでないにしても、一定の数学の力が必要である。とくに、工学系の中でも特に、「XXXX力学」といいわれる基礎的な科目においては、力学的な現象を扱う道具として、微積分の概念についての十分な理解、とくに「直感的な理解」が不可欠であと考えている。

 工学部では、
 「速度の微分は加速度ですね、さて、では、速度は何を微分したものですか?」
 と問われて、答えられないようでは困るのである。


 文部科学省による高校のカリキュラムの変遷のため、高校時代にあまり数学を学んでいない者、あるいは、他の専門分野からの編入者や科目履修者などの場合には、高校レベルの数学の復習も必要となる場合もある。

 このような場合には、以下にあげるような参考書を、段階的に読み直すことで、知識や理解を再構築することができよう。


[微積分の概念的な復習]
マンガ・微積分入門 (ブルーバックス)

岡部 恒治

講談社

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微積分に強くなる―その意味と考え方 (ブルーバックス 478)

柴田 敏男

講談社

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[高校から大学への数学の橋渡し] 特にオススメの一冊。
一冊でわかる 理系なら知っておきたい数学の基本ノート [微分積分編]

佐々木 隆宏

中経出版

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[高専、大学教養レベルの数学のまとめ] 特にオススメの一冊。
図解入門 よくわかる物理数学の基本と仕組み―物理、工学のための数学入門 (How‐nual Visual Guide Book)

潮 秀樹

秀和システム

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[理工系のための数学としての微積分入門]
やさしく学べる微分積分

石村 園子

共立出版

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工科の数学 微分積分第2版

田代 嘉宏

森北出版

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 工学分野では、工学的現象とその物理学的なモデルあるいは数学的な表現の関係についての直感的な理解が重要である。上述の微積分の復習と並行して、物理学や古典力学についても、再度おさらいをすると相乗効果があるはずだ。


[様々な話題を物理的に解説した啓蒙書] 特にオススメの一冊。
物理を知れば世の中がわかる (PHPサイエンス・ワールド新書)

竹内 淳

PHP研究所

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[大学の一般教養としての物理の網羅的教科書] 特にオススメの一冊。
理工系物理学講義

加藤 潔

培風館

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[古典力学の演習書の定番]
演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))

今井 功,高見 穎郎,高木 隆司,吉沢 徴,下村 裕

サイエンス社

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