満員の山手線で
つり革につかまり、
私の前には優先席に座る白髪のお洒落なおじい様。
しばらく電車に揺れていると突然
バサバサバサッと
私の足元に、おじいさんが持っていた新聞が落ちてきて
どうやら寝落ち?ん?まさか?え?
とっさに落ちた新聞を拾い集めて4つにたたみながら
ふと、おじいさんの隣に座っていたOL風の女性の方と一瞬心が同じことを思い
(おじーさん、寝ちゃった?)
(新聞どーする?)
(私が起こしてみましょうか?)
(きっと次の新宿で目が覚めるかも)
エスパーみたいに会話が成立。
しばしおじーさんが目覚めるのを待っていると
やはり次の新宿駅の賑わいにふと目を覚まし、新聞を持っていない事に気がついた様子。
静かにそれを渡し、
(良かったね)
心で会話。
AIを超えた日なのでした。
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駅でおまんじゅう5個もお買い上げ。