唐津市近代図書館にて近代図書館友の会(ハート)の主催で10周年記念講演会がおこなわれました。
講師は、松本 猛 氏
「母 ちひろが絵にこめた思い」というテーマでお話しされました。
会場には、用意された椅子が足りず椅子が増設されるほど多くの方々が来られていました。
私も、いわさきちひろさんの名前や絵を見たことがありましたが、
お話を聞くと絵の見方が変わりました。
冒頭に「絵を読むとはどういうことか」についてお話されました。
一つの絵は、一瞬の時間が描かれているがその前後にも時間が流れている。
描かれている子どもの目の前の光景はどんな光景があり誰が立っているのか。
目の前にある一つの絵だけを見るのではなく、一つの絵に込められた思いが大切だと知りました。
また、描く側には表現の自由があり見る側にも鑑賞の自由があると言われていました。
猛さんご自身も、作家・美術・絵本評論家など様々な角度から物事を見ておられますが、
改めて
いわさきちひろが伝えたかった「本質」はどこにあったのか
考えた時があった。それが3.11東日本大震災、福島の原発事故だったそうです。
人間が便利さばかりを求めて失ったものは何だったのか?
また、国民の多数が反対・慎重な審議を求めた『特定秘密保護法』についても言及されました。
「特定秘密保護法によって、治安維持法が導入された1930年近い日本になるのではと危惧している」
講演会後にカレンダーにサインもいただきました。
夕方には映画「飯館村」を鑑賞しに高齢者福祉会館りふれに向かいます。