【原子力防災訓練】
9月3、4日に国と佐賀県、関係自治体などによる原子力防災訓練が行われました。
私は、1日目に現場の指揮を執るら県オフサイトセンターと玄海町みらい学園で行われた子どもたちの保護者引き渡しを見学。
2日目は、県庁の災害対策本部と多久市陸上競技場で行われた、スクリーニングと除染の会場、唐津市鏡の原地域住民の方々が避難された、みやき町中原庁舎を見学しました。
「原子力防災訓練に終わりはなく、改善することが大切」と言われますが、そもそも人間と共存できない原子力で発電すること自体がおかしなことではないでしょうか。
みらい学園での保護者引き渡しでは、先生方が外で車の誘導。その先生たちの防護服もなく、安定ヨウ素剤も学校には置かれていないと話されていました。
玄海原発から5キロほどにある学校。事故が起きてから、対応の準備ではなくて、日頃から出来ることはもっとあると思います。
除染会場では、多くの方々が見学に来ておられ、介護施設で働く方は「施設には50人ほどの介護が必要な方々がいる。現実的に、避難させるとなれば体力が持つか心配。渋滞などを考えると移動させること自体ムリなのでは」と避難計画と現実とが乖離していることを話されていました。
訓練の詳細を聞いていると、「基本的に車輌の除染は拭き取りだが、今回は特別に水が使えるということで流水で対応した」とか、「本来は除染テントも準備しますが、まだ佐賀県は持っていないので簡易除染だけ」とか「本番さながらの訓練」とは言えないもので、残念でした。
このような状態で、なぜ再稼働と言えるのか?
1日でも早く、原発再稼働路線ではなく再生可能エネルギーへ転換の道を歩むことを望みます。