今読んでる本に書かれていたので考えてみた。
毎年、正月恒例の初詣。全国の有名な神社の初詣客の数を紹介。
東京だと明治神宮あたり。
ここは明治天皇と皇后を祀っている。
あと、川崎大師、熱田神宮、成田山などが正月に映される。
靖国神社が初詣でTV報道されることはない。
誰も行かないということはないと思うが。
そもそも神社の謂れが違うから?
靖国神社は戦時中に「国家神道」の拠り所。
特攻隊員の合言葉として「靖国で会おう」と言われることも。
当初、東京招魂社として始まった。
明治新政府のために命を落としたものの霊を慰めるため設立。
だが、西南戦争で敗れた西郷隆盛は除外されている。政府に対する逆賊扱いだろう。
昔から閣僚や国会議員の靖国参拝が物議を醸してきた。
戦犯が合祀されていることによるアジア諸国、特に中国・韓国の批判が強い。
公人・私人の使い訳をしたところで、また、参拝の仕方を変えたところで、
それは日本国内向けの方便でしかない。
つまり自民党の支持者向けのパフォーマンス。
例によって、浅見光彦シリーズ。
今読んでいるのは、浅見光彦100事件目と銘打って出版されたもの。
初刷りは平成十八年だから十年経つ。
戦後の混乱期に起きた事件を解明していくわけだが、概略的に時代を書いている。
朝鮮人連行や強制労働、戦後の故国への帰還、更には「東京裁判」にも触れている。
戦後70年を経過した現代、憲法改正で戦前回帰を企む勢力が蠢いている。
小説にも出てくる言葉だが、いつまで戦後を語るのか?と。
昨日、90過ぎの画家が、戦時中炭鉱で強制労働を強いられた中国や朝鮮の人たちの悲惨さを
残すために絵筆をとった、というニュースが流された。
今まで黙していたが、これではいけないと思いを新たに決意したと。
戦後直後に生まれたものとして、心動かされるものがある。