光と風の世界3

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ジャズピクニック2010の2日目& Special Concert

2010-11-08 | 音楽

2010.11.07(sun) ジャズピクニックの2日目です。

イベントの公式HPはこちら

http://www.kobe-motomachieast.net/index.html

今日の興味はスペシャルコンサート(有料)ですが、街角4会場では今日もいろんな学校バンドが演奏中。一番遅くまで演奏予定がある、三井住友銀行前に行きました。ここは屋根が大きく張り出しており、野外音楽堂に匹敵するような音響空間がありますので、素敵な音が聴けます。

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西宮浜中学校の大編成の演奏でIt Don't Mean A Thingをやってるところでした。Saxパートが横一線に前に出てのサックスソリのパフォーマンス中でした。凄い人数です。

この迫力がMEW AWARDを獲得した原動力になったことでしょう。

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ここのバンドはスウィングの名曲を意欲的に取り組んでいて、聞くのは毎回楽しみです。

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その後に登場したのは西宮市学文中学校。ここの演奏は私のお気に入りなのですが、見ると体格の小さな子が沢山います。3年が引退して1年が半分ほどいるそうです。では、あまり期待できないなと内心がっかりしてましたが、演奏はうまかったです。先生の指導の賜物でしょう。

また演奏曲もバラエティに富んでいて、その点でも工夫されてるようです。

1. Swing On Down The Road

2. Moonlight Serenade

3. Tequila

4. Comin' At Ya

5. Sing Sing Sing

先生の解説によると1曲目の曲は幼稚園児など小さい子になぜか受けて、踊りだすそうです。今日も小さい子が踊ってたのが見えたそうです。幼稚園児などに演奏する機会のあるところは試しにやってみると面白いかもしれませんね。

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ソロの上手い子が何人もいました。上の写真のTbとかアルトの左の子とか、沢山。(^^)

そしてこの会場の最後を飾るのが柳学園中学・高校バンドでした。

1. September

2. Cute

3. I'm Begining to See The Light

4. Chilli Pepper??

アンコール演奏. Mambo In

スペシャルコンサートの時間が迫ってると勘違いして、アンコールは聴きませんでしたが、柳の十八番の曲を聴き逃したのは残念でした。(時間は実はたっぷりあったのに、ああ勘違い)

<スペシャルコンサート会場の兵庫県公館はその名の通り、県の中でも特別な歴史ある建物です。玄関ドアに至るアプローチの両側の花壇はいつの時期も花で彩られています。

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16時開演

場内が手元も見えないほど暗くなって、日野皓正グループが静かに登場。もちろん気付いた後は大拍手が沸いたのですが。そしていきなりのTpの炸裂、続いてドラム、ベースがリズムを刻みだす。という感じの印象深い始まりでした。新しいメンバー二人はいずれも綺麗な髪を後ろで束ねた細面の芸術家風でした。

ベースは須川崇志、ドラムは田中徳崇(のりたか)、そしてピアノはおなじみ石井彰さん

ドラムの田中さんは目が大きくて、嫌みのないキムタクって感じでしたな。

アルトサックスは日野さんととても長い多田誠司さん

演奏曲は暗がりでメモしたのは以下でしたが、正解かどうかは謎(笑)

1. After Show

2. It's There

MCは以前の方と変わって前日から西村愛さんでした。

永田副実行委員長の挨拶などが行われ、学生バンドの単独演奏1曲づつが披露されました。やはり、どのバンドもその1曲にかける気合が入ってるようで、ホットな演奏ばかりでした。

高砂高校ジャズバンド部は、 Day By Day

泉陽高校SLMSは、 Without a song

北陽高校は、Spain

甲南高校は、Samba Del Gringo

それから、皆さんお待ちかねの日野バンドとの共演・・・今度は逆順で

甲南高校は、Night Flight もう言うことございません。素晴らしいです。

この演奏の後で日野さんが今年の甲南を聴いて言った言葉が、私が言ってたことと全く同じだったので、やぱり1日聴いただけで殆どがお見通しだなあ、と驚かされました。

概略すると「甲南は毎年素晴らしいんだけど、今年はもっと素晴らしかった。毎年ソロが旨いんだけど個人技で、アンサンブルは今一つだったが、今年はソロも良くて、さらにアンサンブルが良くて素晴らしい。陸(くが)君、貴方がやったのは素晴らしい。」みたいなことでした。

ついでに、高砂のことは「高砂はとことんアンサンブルで極めます」みたいなことだったかな?

それともう一つエピソードを紹介して陸君を褒めていました。昔、コルトレーンが何かの演奏セッションみたいなものに参加した時のこと、彼は登場してソロを吹き、引っ込んだ後も控室に戻ってからも吹き続けだったそうです。それから、再び出番が来て出て行くまでずっと吹き続けていたということで、一時代を築いた人はそういうことをやってた。今日のリハの後も他の人が休んでるのに、陸君がずっと練習してるのを聴いてて、それは素晴らしいことだ。という趣旨でした。

日野さんは、昔同じ会場でこんなことを言って笑い話みたいにしましたが、多分本気半分以上だったでしょう。その内容は「子供に音楽を、楽器をやらせて行くんだったら、学校の勉強はしないでいい、一日25時間練習しなきゃだめだ。プロになるには・・・」みたいなことでした。それほど、やることが多い、深いものだという話ですよね。

そういえば、3年前にSJFのゲスト演奏で当時のBFJO新井組とSalt Peanuts、Get In Lineを共演した渡辺貞夫さんも、出番以外は楽屋でずっと練習されていたということが話題になりました。美しいソロの生まれる原点は単純にそういうことの積み重ねなのでしょうか。

実績ある超ベテランですら、そうやってるのですから、経験も少ない学生プレイヤーは、やるべきことは、沢山あるってことですね。

北陽高校は、Love For Sale  ドラム女子素晴らしい

泉陽高校は、Charlie The Whale  as solo素晴らしい

高砂高校は、Cousin Jeff (by Les Hooper) 

ピアノのファンキーさをとことん引き出した石井さんGJ

バリサクのきざみが心地良し。吉村組のTpのアンサンブルはホントイイですね。

このスペシャルコンサートの演奏の仕上がりは前日と当日朝からの会場リハの効果で、普段聞いたこともないような素晴らしい演奏が、聴けるのですが、それを実際に知ってるのはそこにいた数百人だけなんですよね。もっと多くの人にこのスペシャルな演奏が広まればいいのになと思います。

日野さんも、多田さんもこの指導で変わる若者の吸収の早さと、演奏における熱気を感じて、ホントに楽しんでいるようでした。多田さんはブログにそういうことを既に書いておられましたよ。

スペシャルコンサートは最後にMEW Awardの発表がありました。

今年は昨年とまるっきり変わり以下のバンドが賞を獲得しました。

♪MEW AWARD: 西宮浜中 Marina City Junior Jazz Orchestra

♪奨励賞 高砂高校ジャズバンド部Big Friendly Jazz Orchestra

♪奨励賞 甲南高校甲南ブラスアンサンブルKBE

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下の写真も県公館のアプローチ花壇です。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今年のSPコンサートは本当に素晴らしかったです... (whats new)
2010-11-09 09:05:28
今年のSPコンサートは本当に素晴らしかったです。例年なら引退しているはずの甲南の陸君はじめ2年生が残ってくれていたのと、出演校全員が高校生でレベルの高い演奏が聴けたのが素晴らしさの要因だと思いますが。toshiさんが仰るように会場のキャパの関係で僅かな人しか聴けない(撮影も録音も禁止)のが残念です。もっと多くの人に聴いてもらいたいですね。前売り2500円は安いと思いましたよ。でも、値上げしないでね(笑)
泉陽のWithout A songはトランペットソロの生徒さんも上達していましたし、いくつかの大舞台を経験して自信がついたことでしょう。高砂のDay By Dayは初演でしょうか。じっくり聴きたいと思いました。
甲南の演奏はNHKのリハで日野さんのグループもその上手さに唖然としていましたね(笑)リハも僅か30分で終わりました。甲南の来期は果たしてどうなるのでしょうか。


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Toshi様、“Jazz Picnic”2日間御苦... (Jonny be good)
2010-11-09 21:13:12
Toshi様、“Jazz Picnic”2日間御苦労様でした。いいイベントでしたね。BFJOが出演するイベントの中で、私的にはチャリティコンサートと並んで、内容の濃い、素晴らしいものだと思いました。過去、いくつもの名演奏、傑作ビデオが生まれているわけがわかりました。BFJO2011吉村組、このイベントに間に合いましたね。6日の路上ライブ、7日のスペシャルコンサートともです。7日の“day by day”の演奏で堤君(TS)森野さん(AS)、未経験者、初心者だった2人がソロを見事にこなしているのを見て感動しました。それとヒノテルグループ共演の“Cousin Jeff”で朝川さん(PF)がソロをして、ヒノテル氏、多田氏から絶賛の声を浴びていましたが、6日の公開リハーサルでは、最初、ソロを辞退していましたよね。あれから何があったんでしょうか。きっと、熱いドラマがあったんでしょう。ヒノテルさんの指導、無茶振りですが、結果的に最良の能力者を見つけていますね。適当じゃないものは、次々に不採用になっていました。泉陽高校、北陽高校も最良のものを引き出されていました。甲南高校(K.B.E2010)凄すぎ。7日のヒノテル氏単独共演演奏、4校合同演奏(5名ソロに参加)での傑出したアドリブ演奏に対しては、もう脱帽でした。しかし、7月、8月にそれを上回る世評、人気を誇ったBFJO2010福山組があったんだから、2010年は、高校生BB界にとって凄すぎる1年だったんですね。福山組3役、TP2名、TBパート長、客席にお見えでしたが、彼女たちの小さかったり、細かったりする姿を見て、どこからあのパワーが出るのか考えてしまいました。20日(土)の“耐寒コンサート”にも、少し遠いですが、行きたくなりました。
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Unknown (toshi)
2010-11-09 22:43:27
whats newさん、

Special Concertは私も今回Special度がかなり高まったように思いました。高校バンドに限定したのはそういう意味では成功したのかもしれませんが、観客数が減ったのかもしれないなと思いました。
このレベルの高さ感激が広まることを期待したいですね。

泉陽のWithout a songはトランペットソロが毎回、もう少し、惜しいってところで終わることが多かったんですが、今回は何とか吹ききりましたね。お祝い申し上げます。(笑)

高砂のDay By Dayはアレンジの面白さが良かったです。BBのだいご味が味わえるところがたくさんありました。これから何度もやって欲しいものです。

甲南の陸君以下のソロは本当に見事でしたね。単なるソロではなく、聞き惚れるレベルで、甲南の中でも傑出した年だったでしょう。
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Unknown (toshi)
2010-11-09 23:05:03
Jonny be goodさん、
このJazz Picnicは1年通したイベントの中で確かに大きなインパクトがありますね。レギュラーになって僅か2ヶ月程度で日野さんの前に出て演奏する緊張たるや、想像外の大きさでしょうが、それに向かって練習を重ね、集中し、突然のサプライズ的変化にも対応して、何かひと回りふた回り強くなって行くようですね。

このイベントは顧問の先生方にとって、それこそ胃が痛くなるようなシーンが出てくるのですが、それを乗り越えて行く若さが救いです。

前日の公開リハでも、面白いドラマがありましたが、当日のリハでさらに練られていくようですね。僅かな時間でその面白いもの=素晴らしいもの=楽しいものを見つけてくんでいくセンスはやはり、日野さん、多田さん、石井さんによるところが大きいのでしょう。そのようにして、楽譜通りでなくて曲を新たに作っていく経験を、早い段階で体験できるということは、高砂高校ジャズバンド部のみんなにとっては大きな経験になるはずです。

福山組メンバーがいましたか。私も数人は見ましたが、そんなに見えていましたか。あのステージでのしっかりした演奏姿が焼きついた目で、同じフロアに並んで見ると普通の女子高生になってしまうギャップが不思議ですね。(笑)

20(土)の別府コンサートは、あれっ“耐寒コンサート”ですか~ハハハハ、それより”体感コンサート”ということにしておきましょう(笑)
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