先週末からロサンゼルスで行われていたフィギュアスケート世界選手権にて韓国のYu-Na Kimが世界最高スコアをつけてぶっちぎりの金メダルを獲得したのですが、日本期待の浅田真央は精彩を欠いたという表現するしかないような大差を付けられました。
いや、かなり残念です。こんなに差がつくとは・・・
しかし、浅田真央のスピードがないとか、精彩を欠くとか言われてましたが、テレビを素人が見てる限りではあまり違いがないように感じました。このテレビ映像の表現の限界というか映像視野の限界というか、会場の人や解説者が感じる大きな違いはテレビの映像には現れにくいもののようです。
その点については、以前からYu-Na Kimの演技の際に解説者が良く使う、スピードがあるとかジャンプの高さがあるとか、会場にいたらだれしも容易に分かる様なことがテレビカメラを通すと分かりづらいと思っていました。その理由についてはひとつ私なりにこうだろうと思うところはあります。それは演技の詳細を伝えようとしてズームアップするばかりに顔の表情は写っても、スピードは写らないのです。ズームしたままカメラを動かすので演技者は画面の中央に固定されたままであり、視聴者は速度を演技者の背後の客席の流れで感じるのみです。
かなり精通された方は映像見ても恐らく明確に違いを認識できるかもしれませんが、私には把握しづらいです。その辺をカメラワークで上手く表現して欲しいなあと思います。恐らく今のカメラマンの主流はできるだけ大きく表情が写るようなズームアップばかりを狙ってるでしょう。しかし、スピード感は引いた映像の方が捉えやすいと思います。
ジャンプの高さについては、真横から少し引き気味で捉えて欲しいものです。かなりのローアングルから見上げるような捉え方を最近は良くやってますし、そのために最近はリンクサイドの壁を切り欠いてカメラをセットしてるようですが、普通にリンクサイドから撮ればいいのにな・・・
なんてことを感じながら応援してました。
まあ、しかしテレビでは以前はしっかり表示されていた、構成点とか技術点とかの採点個々の数字が全く表示されなくなったので、なぜあんなにも点数差がつくのかが分かりませんでした。デジタル放送の方は裏画面とかで、採点が見れるのでしょうか?見れたらいいですね~
しょうがないので、先ほど国際フィギュアスケート連盟の方で採点表を見てきました。複雑なので一言ではなかなか言えないですが・・・早く言えば、「良く分からん」ってところです。(爆笑)
でも理解する努力をしております。
とりあえず、真央ちゃんが優勝したグランプリファイナル(周囲が色つきグラフ)と昨日の世界選手権のスコアの違いはどんなものか、ごく一部をグラフ化してみました。クリックすると2割ほど大きく出来ます。
これは、良くファイブ・コンポーネンツがどうこうと解説されてるものですが、Yu-Na Kimがダントツに点数が高いことが見えます。全ての要素において優ってるということですね。真央ちゃんが優勝したグランプリファイナルでもひとつ転倒したこともあり、YuNa Kimとの差が無いように見えます。
Program Componentsの内訳
それでは技術点といわれる各ジャンプごとに点数配分が決められていて、その出来栄えにてさらに加点減点を行うテクニカルエレメンツの点数をまとめを見てみましょう。ジャンプ構成ごとに細かく見たいのですが、時間が掛かるので、それは後日時間があれば・・・
これらを眺めていて思ったことは、真央ちゃんも何かそれらしい考えをインタビューで応えたようですが、ジャンプだけでは点が取れない、なおかつトリプルアクセルと言うジャンプを組んでも完璧に出来れば点は延びるが、失敗した場合は取り返しがつかない状況であり、手堅く行くのであれば、トリプルアクセル(3A)はひとつにして他の構成で点を稼ぐのが懸命ではないかと思い至りました。それに演技の繋ぎでの振り付けなどまだまだ改善しなきゃならないところが沢山あるようです。
それにしてもYu-Na Kimはしっかり身体を作ってきてる印象でした。浅田真央もしっかりしてきたと昨年暮れには喜んでいたのですが、それを上回るパワーを身につけたのでしょうか。
次のシーズンはオリンピック目指してのコンディショニングが重点的になると思われますが、浅田真央陣営としては、すこし大規模な変化が必要な感じです。さて、どう動くのでしょうか・・・
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・書き忘れてました。
安藤美姫ちゃん、メダルおめでとう。片手をピンと挙げてのV字スピンは最高にクールでした。
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