光と風の世界3

自然が好き & 高砂高校ジャズバンド部を応援中
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BFJO太田組おめでとう!!神戸市長賞獲得

2014-08-29 | BFJO2014

2014.8.22-24 の3に間にわたって開催された

第30回スチューデント・ジャズ・フェスティバル
主催 JAJE関西本部 & 神戸市民文化振興財団

今年も熱い応援に、素晴らしい息の合った演奏が沢山聴けました。

その中でも、3日間の大トリで演奏した高砂高校ジャズバンド部 Big Friendly Jazz Orchestra 太田組が一番拍手が大きかったように感じました。高砂高校への拍手は少し独特で会場全体から包み込まれるような拍手なんです。

終わってから恒例の大ホール正面階段での記念撮影

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団体賞として神戸市長賞(トップ賞)を獲得。おめでとうございます。

そして個人賞としてはPfの間瀬さんがバークリー音楽大学賞を獲得(来年のサマースクールへの受講権+α)  ここまでは予想の範囲内でしたが、何とこの日の表彰の一番最後にコールがあったのは、高砂高校の”リードセクション”でした。 あまり聴きなれない呼ばれ方には受賞した本人達も理解するまでに少し時間かかった模様。笑

リードセクション(クラリネット+5Sax)が表彰されました。

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今だから言える、サックスセクションが一番課題があったような、そんな一年でしたが最後のラストスパートで、あまりにも鮮やかにスキルを上げアンサンブルを磨き、見栄えのある演出をものにして、あの広い会場にサックスの甘美なアンサンブルを満たしたものですから、文句なしの受賞と思います。

SJFの出場バンドの演奏レベルは年々向上してるという話が、審査員の口からも度々語られていますが、本当に気持ち良く演奏に浸れるバンドは少数です。私は個人的にビッグバンドの心地良さはいろいろありますが、一つだけあげるとしたらサックスのアンサンブルの存在感があることだと思うのです。その少ない成功例が高砂高校の演奏でした。サックスのアンサンブルが聞こえ始めた瞬間、他のバンドとは違う音量、バランスの良さに、一気に安心しました。もちろんこれは、技術的なものだけでなく、選曲が重要な鍵を持ちます。限られた息をフルに使って音を遠くに飛ばす気持ち、コツ、前の記事に書いたようなマイクの使い方、いずれも上手く行った結果だと思います。

もちろん、その他のパートもそれぞれに重要ですし、いい作曲、編曲は各パートのうまみをいろんな風にちりばめた音楽を構成されています。それの意図があまさず披露されたかのような素晴らしい演奏でした。これまであまり目立たなかったギターやベースも重要な美味しいところが良く出てました。ソロに立ったボーンやペットの演奏も上手く行きましたね。聴いててドキドキしました。

実は今回は演奏途中で少し不安になったことが一つ。なんか次々にソロをやって入れ替わり立ち替わり、次々に曲が続くんだけど、こんなに演奏して大丈夫なのか~?制限時間12分を越えると(大幅な時間超過は賞がなくなるといううわさ)・・・ それほどいろんな演奏スタイルのソロや二人での掛け合いソロもあり、非常に充実した内容でした。

後で冷静になって考えると、今年は3曲のつなぎの時間に美しいPiano Soloを挟んだので、その分の時間が長く感じたんだと思います。

おめでとうございます。

応援に来られた先輩達もいろんな形で応援してくれた結果でしょう。

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太田組の残りの演奏は、今週末の土日の2回の演奏で終わりです。

ぜひ、SJFの感動をもう一度聴きに行きましょう。

布施良クインテット&高砂高校BFJO   
     8月30日(土)16時開演   久米南町文化センター(岡山県久米郡久米南町) 有料

Kumeminami

ワンビル・スチューデント・ジャズ・コンサート   
     8月31日(日) 15時開演  岡山ルネスホール  有料・前売り¥1000
<お問い合せ> NPO法人エマノン・ミュージック(藤原) 090-3636-4621

<チケット取り扱い>    ・ルネスホール  Tel:086-225-300?3

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ジャズイベントにおける音響とマイクの活かし方ーSJFで

2014-08-22 | 音楽

タイトルはちょっと仰々しいですが、笑

今週末はいよいよ夏恒例神戸文化ホールでJapan Student Jazz Festivalです。

どのBig Bandも練習してきた成果を思う存分出せるといいのですが、会場の広さや音響によっては、練習場所とのあまりの違いに、普段の実力さえ出せない場合もあろうかと思います。

昔、私もやってたブラスバンドがそうでした。ホールでの練習などやったことが無い田舎のバンドで、年に1度の大きな会場、ステージも広い、そんな中で与えられた席に座って演奏しましたが、指揮の先生も上がってしまって、練習ではやったことないほどの超高速演奏してしまうなど、笑い話にしかならない結果でした。

それにくらべると、今の若者はいろんな意味で自分たちの演奏を客観的に把握できるツールが沢山あるので、会場で聞いても演奏が破たんしてしまうほどの失敗をみることはないです。この10年でも演奏レベルの向上が驚くばかりです。

しかし、音響を活かせてないということは、感じることがありますので、2,3書いてみます。

1.マイクの力は大きい

客席に伝える音量は生の音だけではなく、マイクを通した音も重要です。そうであれば、マイクを無視した振り付けをやる時は、意識して音量を加減する必要があるのです。マイクのない狭い会場では活きるフリ付演奏は、大ホールでは要注意です。

一番簡単な例はサックス隊のソリで立って演奏するところは多いですね。全員にマイクが付いてるような席で演奏してるのに、ここぞというところで立って演奏するとどうなるか。そうです、マイクの最適場所から離れてしまうので、音量がガタ減りなのです。ここぞという強調したいところで音量が下がるとは真逆もいいところですね。まあ、見た目では立つだけで変化があるので、人間の聴力が自動補正するかもしれませんが、他のパートも一緒にフォルテがかかってると、アンバランスな演奏になってしまいます。演奏者は音量を頑張っているので、演奏者はこのことに気付きにくいので、関係者やバンドのまとめを行う方が留意する必要がありますが、その方が慣れてないと修正できないのが現実かもしれません。

プロや音響システムに慣れたバンドは、立って演奏する場合に、二つの方法で音量を維持してますね。 ◇その1、立つ前にマイクを立った高さや向きに変える。 ◇その2、立ってもホーンのベルの向きはマイクを向いて前のめりで演奏する。(古いスイングバンドの映像はほとんど2の方法です。きっとマイクに触るとノイズが発生するので位置調整などさせなかった時代の証拠です。)

2.ミニマム・マイク時代: 2007以前

SJFのマイク&音響のシステムにも、変遷があります。10年前はリズム隊+ソロマイクだけのシンプルなものでした。これが一番公平と思うのですが、2000人収容の大ホールでは、音量が出せないバンドには、かなりの不利が感じられたのでしょう。甲南高校と高砂高校以外のバンドは音量のレベルがかなり違いました。当然音量のダイナミックさの幅が変わり届く感動も違うので、音量も重要なスキルでした。 音量の乏しいバンドはどうするかというと、各パートの人数を増やして音量を稼ぐところもありました。しかしメンバーを増やしていくとクリーンなアンサンブルが難しくなります。大所帯のサックス群をクリーンなアンサンブルにするには指揮者がびしっと抑える指揮が必要ですが、吹奏楽系のバンドは元々のやり方そのままで行けますが、そういう足の上げ下げまで指揮するような演奏スタイルには、高評価はで難かったようです。 また押しも押されぬトップグループの高砂BFJOでも音量の確保には苦労されていました。その結果編み出された?小技が、特に音量の限られるサックス隊について重要ですが、譜面台の位置を少し斜めにずらして、サックスのベルを客席から容易に見える位置にすることです。これはステージの写真を撮ってる方には分かり易い違いかもしれませんが、それによって客席までダイレクトに音を届けていたのです。このちょっとした違いは現在も有効です。

3.フルマイク時代:2008-2011

そういういくつかの問題への反省があったのかどうか、事の経緯は知りませんが、2008~2011の4年間は各人にマイクがセットされました。いわゆるフルマイク時代です。高砂高校のバンド名で言うと、松田組、藤城組、福山組、吉村組でした。

これにより音量出せるバンドとそうでないバンドの圧倒的な差が縮まったのですが、1.に書いたような別な問題が生じました。つまりマイクを活かせないバンドは全体の仕上がりが却っておかしくなる場合がありました。

フリを入れる際に、正面向いた時にマイクに向けなければ音量の差は少しで済みますが、正面の時だけマイクに向かい、それ以外はマイクが拾わないフリ付演奏はどうでしょうか。音量差が大きすぎて楽しめるダイナミックレンジを越えてしまい、正面以外での音が十分聞こえないのです。

もう一つの問題はステージ裏方や音響担当の方の負荷が増えたことでしょう。人数が多いバンドへのマイクの数が十分揃えられない、席に合わせたマイクセッティングが煩雑、時間がかかるなどが想像されます。そういうことから現在のシステムに変わったと想像します。

4.バウンダリーマイク併用時代:2012以後

そして最近のこの2年はフルマイクを止めて、ステージセッティングを容易にしたい、かつバランス上音量補正をしてあげたいサックス隊を補強するため(なのか?)バウンダリーマイクが使用されています。そういうところに関心のない方は現在はマイクなしに戻ったと思ってる方もいるでしょう。実は目立たないところにマイクがセットされているのです。それがこの下の写真の図解でお分かりでしょうか。ソロマイクだけが立ってるのでビジュアル的にもシンプルですね。

元写真はSJFのサイトからお借りした名古屋本城中の演奏シーンです。

Photo

上の図に青丸で示したものは、ステージの前縁に黒い箱でケーブルがつながっています。中継箱のようにも見えますが、これがマイクのようです。下の写真は中央のステレオ用マイクの中間(ステージセンター)に設置された青丸の位置のマイクです。調べてみるとAMCRON製のPCG-160というバウンダリーマイクでした。

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このバウンダリーマイクは舞台など動きが大きなものの音も拾いやすく、かつ視界の妨げにならないメリットから、使われてるそうです。ビッグバンド全体配置からはサックス隊に近いので、その音を中心に増幅することが出来るでしょうから、サックス隊を重点的に持ちあげつつTb, Tpも少しはアップできると思われますので、いいのではないでしょうか。これが実際にどの程度活かされているのかは知りませんが、有効に使われてるような気がします。

高砂高校ジャズバンド部の2013吉川組のSJFでの1曲目の演奏、Blues Blower's Bluesを見ると、サックス隊が自席でスタンディングのソリをやったり、席の前に出てきてのソリをやったりしましたが、そういう時でもこのマイクが活躍してるということであれば、ここぞというサックスソリは席の前に出てきて並んで演奏するというのが一番、このマイクでサックス隊を強調できることになるんでしょうね。

今年の演奏がどんな風に展開されるのか、土日は応援に行きます。

マイクを活かした素敵な演奏が聴けるといいな。

皆さん、頑張ってくださいね。


第30回 Japan Student Jazz Festival

2014-08-22 | BFJO2014

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今週末は、夏休み終盤の土日とあって、あちこちでビッグ・イベントがあるようですが

神戸はこれでしょー。大倉山の神戸文化ホール(2000席)にて中学生・高校生のビッグバンドのフェスティバルがあります。フェスティバルと言いながらも、賞状商品が出るからには参加者はより良い結果を求めて、練習し集中して演奏に臨んでおり、実態は吹奏楽コンクールのジャズ版みたいに活動の集大成としてのチャレンジの場でもあります。きっと今年も素晴らしい感動を残してくれるでしょう。

3日通し券でも1500円で楽しめます。

審査員が毎回激褒めされているこのイベントは、巷ではジャズの甲子園というような表現もあるようですが、大手新聞社が協賛されてないので、かなり違うなと思いますが。応援いただいてる企業の方々には感謝しています。笑

ご存知の方は会場にてお会いしましょう。(^^)

1日目の中学の部の速報が出たので、Kobejazz.jpから転記させてもらいます。

【JSJF2014速報】

1.市長賞: 名古屋小中学生BB、A Warm Breeze, EVANOLOGY

2.知事賞: 名古屋市立守山西中、Strike Up the Band, Moonlight Serenade, Hi Maintenance

3.JAJE会長賞: 西宮市立学文中、Beauty And Beast, Sing, Sang, Sung

4.文化振興財団賞: 名古屋市立本城中、Get In Line, Like Thunder

5.教育委員会賞: 甲南中、City Dog, Days of Wine and Roses, Emergency Stopping Only

6.ベストサウンド賞: 阿南第二中、Fly Me To The Moon, You've Got A Friend In Me, Give Up The Funk

優秀賞: 西宮浜中、 So This Is Love, It Don't Mean A Thing

優秀賞: 津市立南郊中、You'd Be So Nice To Come Home To, Winter Games, Rout 66

他は奨励賞です!

おめでとうございます!

高校の部初日(23日)の結果

優秀賞以上のバンド(明日24日の表彰式で詳細が確定予定)

1.兵庫県立国際高校 Hoppin' Note

2.富士学苑中学高等学校 Moon Inlet Sound Orchestra

3.水戸啓明高等学校 Express Jazz Orchestra

4.広島学院高等学校

5.名古屋市立工業高等学校 Blue Bone Jazz Orchestra

6.名古屋市立工芸高等学校 Kogei Highsonic Jazz Orchestra

7.甲南高等学校 Konan Brass Ensemble

これ以外の7バンドは奨励賞に決まり。

個人賞

◇バークリー音楽大学特別賞

北陽高等学校 Apple Honeyのtp 若山 2015のバークリー夏セミナーへの招待状

◇ナイスプレーヤー賞

1.国際高校Asの高原

2.北陽高校のtp 若山、

3.北陽高校のds 三橋

4.富士学苑のPf 外川

5.名古屋工業のB 山田

6.甲南高校のtb 村上

7.甲南高校のtb 三原

8.甲南高校のds 前川

以上

なお、SJF30周年を記念してJAJE活動に長年功労を重ねられた個人5人に表彰が行われました。

◇記念功労賞

1.赤松二郎先生

2.日下雄介先生

3.司会の中野睦子さん

4.元甲南高校顧問の石川保則先生

5.元高砂高校顧問の米田忠雄先生


第4回ミナミ・スチューデント・ジャズ・カーニバル

2014-08-14 | BFJO2014

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http://www.minami-net.jp/jazz2014/index.html

第4回ミナミ・スチューデント・ジャズ・カーニバル

8月15日(金) 14時~18時 

スイスホテル南海大阪8F(大阪難波)  無料

http://www.swissotel-osaka.co.jp/access/

会場:スイスホテル南海大阪8F「浪華(なにわ)の間」

出演:関西大学北陽高等学校・中学校 高槻市立柳川中学校 西宮市立西宮浜中学校
    甲南高等学校 兵庫県立高砂高等学校 伊丹市立伊丹高等学校 初芝立命館中学校・高等学校
   ゲスト:大阪芸術大学OUAバンド 広瀬 未来(Tp) 宗清 洋(Tb)

主催:ミナミまち育てネットワーク

協賛:大阪芸術大学グループ、(株)大林組、がんこフードサービス(株)、コカ・コーラウエス

ト(株)、サントリーコーポレートビジネス(株)、スイスホテル南海大阪、(株)髙島屋、(株)竹中

工務店、南海電気鉄道(株)、 吉本興業(株)〈50音順〉

協力:大阪芸術大学グループ 日本学校ジャズ教育協会(JAJE)関西本部 大阪府吹奏楽連盟南支部 近畿日本鉄道(株)

※出演校は順不同。スケジュール・出演者等 は予告なく変更になる場合がございます。
 あらかじめご了承ください。
※お問合せは、ミナミまち育てネットワーク(06)6646-1085 (平日10:00~17:00)
※12:00~13:00除く

会場はホテルのボールルームで響きは十分あるのに、ドラムとくに高音系が耳に痛いほど増幅されていて、せっかくのいいアンサンブルが台無しに聞こえるバンドがほとんどでしたが、高砂高校の演奏ではそういう耳に刺さる音も少なくて素晴らしかったです。

高砂高校ジャズバンド部Big Friendly Jazz Orchestra

BFJO 2014 Team OTA 太田組の演奏のリンクです。

1. Almost Like Being In Love

2. In A Mellow Tone - Junior Band

先輩の福山組などが演奏してたのとは違うアレンジですが、サックスソリが美しい演奏です。Buddy Rich楽団が演奏したアレンジだそうです。

3. The Heat's On

Count Basie楽団の曲。Sammy Nesticoのアレンジが良くて日本中で演奏されてるでしょうね。テナーのロングソロを堂々とこなしてます。それからTpハイトーンが伸びると曲が生き生きしてますね。

4. Rockin' In Rhythm

Duke Ellingtonの名曲です。ピアノソロから始まりボーンのミュート・ソロの音がファンキーでいいですね。それに続く広瀬未来さんのソロはさすがです。エンディングでの広瀬Tpでさらにぐんと盛り上がりました。

最後のセッションは道頓堀行進曲でしたが、演奏者が多すぎますね。主催側は全バンド参加の形を取りたいのでしょうけれど、選抜メンバーにするとかにして、人数減らすのが良いと思います。他のメンバーは客席側から演奏見るのでもいいのではないかと思いました。

演奏のソロ部門に甲南ブラスアンサンブルのメンバーが次々と登場。甲南はやはりソロで本格的に攻めてるのがいいですね。

主催者側のイベントレポートが下にありました。

http://www.minami-net.jp/?p=5478