この、どこかで聞いたことのある名前とロゴのカメ
ラ屋もとうとうやめてしまった。
ガテンの街だったところには写真屋と風呂屋が多く
残っている・・・とは言えひとつ、また一つと消え
て行くのだが。
ここを進んで商店街に入ると古い写真館が二軒あっ
た。
ここもやめてしまってからもウインドーに昔撮った 七五三や成人式なんかの写真が飾られていたままに なっていたが、こないだうち覘いてみてみると店内 の備品は外され何かアートスペースの物のようにな っていて少し寂しかった。 もう一軒も同じく「宣伝看板のお店」になってしま っていてこういうボードにどうでもいいような人の 集まらなさそうな催し物なんかのチラシが貼ってあ ったりするのだ。 書店外の出口付近に一軒今でもやっているカメラ屋 があるけれど、写真の話をしているのはあまり見た 事がない。 アーケードを抜けたところにあるこのカメラ屋も昔 は開いていたが今はもう辞めてしまったようだ。 フィルムにせよデジタルにせよ「カメラで写真を撮 る」と言う行為が生活の中から消えつつある今小さ なお店はとてもでないけれどやってはいけないだろ う。 しかし私らのような写真趣味の人間にとってこうい う小さなお店はありがたかったのだ。 「オジサン!フィルム切らしたから二本ちょうだい」 とか 「オジサン!ミラーアップしたままになったよ!ね じ回し貸して!」 なんてよくやっていたものなのだ。 しかしいまやカメラはデジタルでしかも壊れなくな った(デジタルではなく途中ですねたりするカメラ 使っている私のような変わり者も居ますが)ので、 この手のカメラ屋サンはきつい事を通り越して廃業 するしかないのだろう。 カラフルなコンデジを並べてみたところで、一年し ないうちに「棚ズレ品」になってしまうのだからそ んな商売が出来うるはずもなく、仕方のないことだ けれどさびしい事でもある。
昼前にとうとう痺れを切らして面倒くさがる奥方を
引っ張り出していつもの場所「焼き物の町、瀬戸市
」へ撮りに出かけた。
まずは昼飯と尾張瀬戸駅の隣のパルティ瀬戸の中に
ある台湾料理屋へ直行して、辛い辛い台湾焼きそば
と瓶ビールで充電してから歩き出すものの、さっき
までとは打って変わってカンカン照り!
調子に乗ってビールなんか飲むんじゃなかった・・。
さて、まずはいつもの銀座商店街へ・・・行ってみ
たらナンとアーケードの屋根の修理中。
これは珍しいところを記録に収める事がで来た。
軽量鉄骨組だった屋根部分には新しくパイプのトラ
ス組が追加されるようで、まだまだ搬入の途中のよ
うでした。
アーケードの中で日傘をさす光景も今しか見られな
いだろう。
もともとがアーケードではなかったはずだけど、ア
ーケードになって久しいので、店舗は雨降りの事を
考えて作られていない。
お店の人達も久々のお天道様を見上げておりました。
どうも外出しのワゴンの商品が急な夕立にやられる
のを警戒しているようにも見れたし、実際ワゴンの
数も少なめだった。
尤もアーケードと言っても穴だらけで暗く雨漏りも
酷かったので、今度は新しい屋根材と水銀灯が付く
ようなので楽しみでもあるのだろう。
運がよければ来週あたり新しい屋根材を張る作業が
撮れそうだが、何しろこの暑さでは私のほうがもた
ないので何か策を練らねばならない。
これでは屋根どころか私がくたばってしまうのだ。