クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

松岡彩子さんの 「 霜降 」 は、魔境の世界

2012年09月05日 17時31分20秒 | 美術展
一宮市博物館で開催中の 『 2012 一宮美術作家協会展 』 を見てきました。
協会所属作家による最近作の展示です。

いずれも素晴らしい作品ですが、私の心に一番じんときたのが、松岡彩子さんの日本画 「 霜降 」 。
鶏頭の花が幾本も、立ち並んだ作品です。

大きな塊の存在感のある鶏頭の群れが3つあり、それらの上部には赤い花が咲いてます。
真っすぐに立って咲いている花や、しなだれて咲いてる花。
鶏頭の塊の下部は、アンダーの色調で、鶏頭の株も、空気もぐっと濃く凝縮してみえます。

そして、それらの3つの大きな塊の右隣には、枯れてはいないのでしょうが ( 、無生というのでしょうか ) 、生死を超越したような鶏頭がうすぼんやりと、やや後の位置に描かれています。

不思議な世界ですね。
画面のどの部分に焦点をあてても、それぞれ独特の話し声が聞こえてきそうです。
絵の世界に一度入り込んだら、鶏頭に取り囲まれて、もう外に出してもらえないかもしれないとさえ感じます。

こういった絵を家の中に置いて飾ると、毎日どのようにお話をすればいいのでしょうか。
いやいや自分から話しかけなくても、絵の方から毎日違ったことを話してくれるでしょうし、でも自分の存在が簡単にくるくると回されそうで、ちょっと怖いですね。
まぁ、そうはいってもとっても大きな絵ですから、我が家の壁には収まりそうもありませんが。

ここに書いた内容は、おそらく画家松岡彩子さんご自身の創作のモチベーションとは、遠く離れているかと思います。
勝手なことばかり書いて、ごめんなさい。
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ちぎり絵は、紙だけの集合体

2012年09月05日 16時48分49秒 | 美術展
ちぎり絵が醸し出す雰囲気は、味があるものですね。

今日行った紙画研究会のちぎり絵展。

人物や風景、花など、しくりとした色のグラデュエーションの絵が展示されています。

私はてっきり部分的に色を塗ってあるかと思ったのですが、受付に座ってみえる会の方に伺うと、全て紙をちぎって作ってあると聞いてびっくり。
繊細な線や形、色づかいを、それにあった紙から構成するのって、根気のいることでしょうね。

作品によっては、水彩画にみえる絵もあり、また油彩にみえる絵もあります。
人物、花などは、息遣いが聞こえてきそうで、いろんな創作活動があるものですね。

『紙画研究会 第5会ちぎり絵展』は、一宮市三岸節子記念美術館で、9月9日(日)まで開催中です。
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久しぶりに、愛機ルイガノを駆って

2012年09月05日 16時38分01秒 | 自転車
今日は久しぶりに愛機ルイガノを駆って、20.14キロをツーリング。
まぁ、たいした距離ではないのですが、6月末から8月上旬の腰痛も癒えて、まだ暑い日中、1時間程走りました。

市内の美術館、博物館、ギャラリー巡りです。

帰り道、西に向かう午後3時頃、太陽を真正面に受けて、汗はいっぱい出ますが、やはり一生懸命自転車のサドルをこぐのは、気持ちのいいものです。
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ゴッホの自画像の模写がずらりと並んで壮観

2012年09月05日 13時21分13秒 | 美術展
出品者全員が、ゴッホの自画像を模写し展示されています。
今日行った、三美会展でのことです。
どうしてかなぁと、会場にみえた当番の方にお訪ねしました。

『講師の先生のご指導で、ゴッホの自画像の一筆ずつを丹念に描きこむことにより、油絵に重みが増すことを体験する。』ということです。
ぉぉ、なるほどそういうことでしたか。

この会では、油絵の具は、赤、青、黄の3原色と、黒、白を合わせて5色しか使わないそうです。
他の色は、全てこの5色から混ぜ合わせて描かれるとのこと。
道具はシンプルにして、創り出すということに集中力を置かれているのでしょうね。

11枚のゴッホの顔は、緑道風景と交互に並んでいるのですが、壮観でした。
ゴッホの顔は同じ原画からの模写ですが、一人一人の作品が、ゴッホの顔に微妙に違う表情を与えているのも面白いことです。

三美会展は、一宮市三岸節子記念美術館で、9月9日(日)まで開催中です。
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小川照秋さんの 『 眼力 』 は、迫力ありますね

2012年09月05日 13時03分50秒 | 写真展
小川照秋さんの作品 『 眼力 』 。
なんていう名前の鳥なんでしょう。

白に紅の二色で彩られた鳥。
頸なのか胸なのか、飛び出たびらびらが真っ赤に染まっています。

眼球が鋭く光ります。

迫力満点の写真、広角レンズでの撮影だそうです。
この鳥の本当に間近でシャッターを切られたのでしょうね。

第8回完撮会作品展でのことです。
完全な写真、撮影を追求するという完撮会。
余剰を排除した作品群が素敵でした。

第8回完撮会作品展は、一宮市尾西歴史民俗資料館で、9月9日(日)まで、開催中です。
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