クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

尾中真理さんの「’15標(Ⅰ)」と小木曽文子さんの「MY WISH」から聞こえる息遣い

2015年09月22日 19時17分12秒 | 美術展
尾中真理さんの「’15標(Ⅰ)」と小木曽文子さんの「MY WISH」。
どちらの絵もコンクリートの塊がメインの画材(正確に言うと、私にはそう見えましたが)とされてますが、そこには冷たい肌触りはありません。
ゆったりと正確な時を刻む温かな息遣いが、薄い膜に包まれて、いつまでも聞こえてきます。

画家の目はどこにあるのでしょうか。
私と同じ位置にあるようにも見え、またあのコンクリートの塊に潜んでいるようでもあります。

無機的に拡がり、覆いかぶさってくるかのような空間。
そこから聞こえてくる息遣いが、絵画全体に温かな光を投げかけています。

「第24回水彩連盟中部展」は、27日(日)まで愛知県美術館ギャラリーで開催中です。(24日はお休み)

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