クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

前田青邨記念大賞入選作品の力強さ

2018年06月18日 14時58分18秒 | 美術展
総数は、過去の入賞作品(17作品)を含め116作品。
縦、横、110cm内外の大きな作品が並んだ様は壮観です。
第8回前田青邨記念大賞入選作品展覧会の会場、昨日最終日の中津川市茄子川の東美濃ふれあいセンター・アリーナです。

力作揃いの中、私のお気に入りは。

瀧ヶ崎千鶴さんの『うつろい』。
画面上部は蔦でしょうか。
静かな、そして確実な力で絡みつく様が、静謐な空気感を生んでいます。

村上恵実さんの『ピリカ』。
やや斜めを向いた少女の半身像。
幼さの残る両手の表情を、そこはかとなくと見つめる眼差しが発する異様な光が、少女の内面を露わにしており、ぞくっとする描写です。

北島文人さんの『時の跡』。
お母さん魚でしょうか、左を向いた大きな魚が画面最上部を悠然と泳ぎます。
その下には子供の魚が右を向いて7匹。
下半分右に描かれた藻が、魚の動きと時間の流れを際立たせています。

和田明美さんの『存在』。
地面の上に迫り出した数多くの根っこが、心地よい力感を生み出しています。
根っこの絡みつく様には、共生の音色が響きます。

山川令湖さんの『棲みかの記憶』。
幻想的で素敵なシーンです。
三階建ての屋根を支える石達が、うっすらと描かれた鳩の力も借りて、いっぱいの思い出を語り続けています。

写真は、会場前を飾る八木麟太郎さんの『力を出しきり一つのかたまりになる』(部分)

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