世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

アルルカンの活動

2017-03-20 04:16:29 | 黄昏美術館


マイケル・シェヴァル

原題「マリオネット」


道化というものは、存在自体が、嘘を表している。

人間世界の嘘を暴き立てようとするトリックスター的なものか、あるいは人間の嘘そのものを表す。

アルルカンはお世辞にも立派な人格ではない。派手で奇抜な衣装を着、人を馬鹿にするための棒を持ち、女にちょっかいを出しては、いやらしいことをして、人間をコケにする。それで人間の中にある、痛い矛盾の虫を刺激して、笑いを誘うのだ。

阿呆だろう、おまえは、こんなやつだろう。

そう言いながら、姑息な手で世界を飛び回り、人間を馬鹿にするために、いろいろな活動をしているのだ。

そういうものを、まるで神や王侯のように豪華に、美しいものとして描くことに、現代の表現者の発したいメッセージがあると思われる。

馬鹿なやつらを操っているのは、本当はこんなやつなのだと。






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする