レスリー・ランジール・ベンソン
原題「わたしに従いなさい」
最近よく見るイエス像だ。馬鹿が霊的技術で偽物の人間を作るようなやり方で、人間が嘘をこれでもかと着せこんで、恐ろしいほど馬鹿らしいイエス像を描いている。
これは画家が女性だからまだましだという例である。ほかには、どこのいかさま宗教家の肖像なのかという絵がたくさんある。
こういう絵はイエスをたまらぬほど侮辱するものなので、全部焼き捨ててほしい。
まだディクシーの「小麦畑のキリスト」はましだ。自分を見失った人間の欺瞞を表現する作品としての価値が生じている。だがこれはもろに、キリスト教の愚かなプロパガンダとして使われるものである。
キリスト教ならいいが、それから派生したいかがわしい新興宗教に使われては痛い。
人間のために愛で死んだイエスを、馬鹿が美男の皮を盗んで作ったいかがわしい俳優が演じているのだ。目を見るともろに、女が要ると書いてある。
これをイエスだというのは、人間の最も卑怯な心がさせるものである。こういう作品はまさに芸術家の恥だ。嘘の塊だからだ。