Joy Yoga

中東イスラエルでの暮らしの中で、ヨガを通して出会う出来事あるいは想いなど。

タイのバンコクでアシュタンガ その2

2011-05-04 22:24:59 | 体験記(ワークショップ,レッスン他)
 さて、前回に引き続き、今日もタイ・バンコクでのお話を。

 デヴィッド・スウェンソン先生のワークショップ会場に赴いた私が「おお~っ!」と思ったのは、“タイ系アシュタンギ”の多さだけではありません。
 
 今回のワークショップを主催した、バンコクにあるFit Thailandというフィットネススタジオを運営している団体が、東日本大震災の被災者への義援金を募るためにチャリティーTシャツを作り、ワークショップ当日、会場にブースを設けて販売していました。
 ブースには募金箱も設置されています。



 白地の胸元に“Love to Japan”の文字は控え目だけれども、日本人である私の目にはひときわ眩しく映ります。
 そしてまた、そのTシャツを次から次へとタイ人ヨギが購入している光景にさらなる感激。
 
 それ以外にも「Love 日本」と大きく書かれた別のチャリティーTシャツを着た女性もいたし、私が日本人だと分かると皆さんが日本を気遣い、励ます言葉をかけてくださいました。
 
 それだけ震災の規模が世界的にも甚大であることが示されるわけですが、そこに寄せる想いをこんな風に形にして届けようとしてくれる人々が、海を越えた異国にもたくさんいることを目の当たりにし、私は本当に暖かい気持ちに包まれました。

 でも、善意のお話はここで終わりではありません。
 Fit Thailandはなんと、東日本大震災の被災地支援とタイ南部の大洪水の被害者支援を併せたチャリティーヨガを開催。
 しかも、ここでもクラスの講師にデヴィッド先生を招いて!
 
 このチャリティーヨガはわずか1時間程度のものだったのですが、日本代表としてこれを見逃すわけにはいかないでしょ、という熱い思いで私は急遽こちらにも参加することにしました。

 
 このクラスでは主に「呼吸」に重点を置いたデヴィッド先生の話を聞くことになりました。
 ワークショップとは少し異なる落ち着いた口調で、私たち人類は、広大な宇宙の小さな地球という惑星の表面をうっすらと覆う空気を共有し、呼吸という行為を介して繋がっているのだと先生は語りかけてきます。
 それが「One Breath, One world(ひとつの呼吸、ひとつの世界)」の理念です。

 それを踏まえて参加者みんなで瞑想をし、アーサナの実践もほんの少し行なうと、あっという間に時間終了。
 
 束の間でしたが、デヴィッド・スウェンソンという偉大な師をより身近に感じられる、非常に有意義な時間を過ごすことができたと思います。

恒例の集合写真



 
 言葉や文化、信仰が異なれども呼吸という点で世界はひとつだという話の中で、先生が私の目を見つめながらイスラエルとパレスチナの関係を例のひとつに挙げたことが、個人的にとても心に残っています。


 
 デヴィッド先生をはじめ現地で出会った人々と再会を誓いつつお別れの挨拶をし、会場となったスタジオを後にしようとした時のこと。誰かが「ノゾミ、アリガトウ!」と私の背中に声をかけてくれました。

 振り返るとスタッフの女の子が笑顔で立っています。彼女がワークショップの受付にもいたことはぼんやりとは覚えていますが、きちんと言葉を交わした記憶はありませんでしたので、まさか名前を覚えてもらえようとは全くの予想外。
 いやぁ、本当に嬉しかったです、これは。
 私は胸の前で両手を合わせ「こちらこそ、どうもありがとう」と頭を下げたのでした。


 後日、このチャリティーで集められた義援金のうち半分は洪水被害を受けたタイ南部へ。残り半分は、現地の日本大使館を通じて日本赤十字社に届けられたとのことです。


Fit Thailandのジミー氏と。今回のワークショップの実行委員長みたいな人物。
彼はこのワークショップの夢を4年かけて実現させたのだそうです。




YogaAumというヨガグッズ専門店のスタッフ、ヴァニーダと。
ワークショップの前日にバンコク入りした私の元に、その日のうちにヨガマットを届けるという無理なお願いを快諾してくれた人物。



 
 実はこれで話が終わらないんです。
 「バンコク・マジック」と呼びたくなる出来事がありましたが、これはまた次のお楽しみに☆


ナマステ&サワディー
Nozomi

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