消費税増税を世界は望まない

　こんな時、海外メディアの方がきちんと情報を日本国民に届けていくれている事に、日本のメディアの限界を感じる。
　とりあえず俺は、産経ポータルのニュース検索で「G20」を探してみたものの、シリア問題を除けば何もヒットしなかった。

　この観点で検索をかけた場合、Googleのニュース検索でヒットするのはロイターだけである。

【ロイター】G20首脳、日本の経済財政政策に強い期待＝麻生財務相
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE98500H20130906

　シリアの問題は確かに大きな議題の１つだが、本来G20の主題はこちらである。

各国首脳から日本の経済・財政政策に対し「強い期待と高い評価が寄せられた。今回のサミットの大きな成果だ」と強調した。

日本がサミットへ提出した中期財政計画には、未決定の消費増税が盛り込まれていないが、財務相は他国からの批判は「なかった」と話した。

　この記事がそんなに嫌かよ産経。
　「おまえさんとこは、「国益」を追求する新聞社ではないのか」と言いたい。

　ちなみに、本日の産経新聞の１面トップは「消費税引き上げ時の経済政策」で、それにより「消費税が予定通り８％に上がる公算が高まった」という記事だった。
　先日から連日、消費税はあがるあがるあがる！まるで、民主党政権下で存在した「物言えば唇寒し秋の風」な状況。消費税増税への悪材料を書くことがタブーとなってしまったかのような様相である。

　ロイターは、このような記事もエントリしている。

【ロイター】Ｇ２０首脳会議が閉幕、世界経済の危機脱却宣言「時期尚早」
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE98500820130906

　経済危機脱却宣言は時期尚早。
　少なくともロイターと、ロイターが報道したＧ２０の首脳達は、現在も経済危機が継続していると考えているのである。

　明確に、Ｇ２０首脳は財政再建を否定しているのだ。
　ここまで、重要な国際会議の結論をガン無視でいいのか産経。

【拙】麻生太郎の踏み絵
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/15fdb4e4d429709a206c9abe839d0cbc

　麻生財務相は、「消費税は国際公約になっている。予定通りやらせていただきたい」というスタンスだった。今回の件で、「国際公約だった」という論調が消滅した事になる。
　もし、今回のＧ２０で国際公約が書き換わる事によって、それまで財務省寄りを装ってマスコミとかに叩かれるのを回避しつつ、意図的に未決定の消費増税が盛り込まなかったとすれば…！
　麻生太郎氏はガチで大したものだ。バケモノだ。
　なお、このバケモノというのは、ジオン軍が「ええい連邦のモビルスーツはバケモノか！」と同じ類の褒め言葉である。

　とまあ、ちょっとドキドキしてるんだけどね…。
　日本の、現在の情勢で、そんな事できんのかなぁ…。今まで日本の政治には裏切られ続けているので、ものっそい俺は懐疑的になってしまっているのであった。

　なんつーの？「裏切られても平気でいられるように、期待しないでおこう」って奴？
　もーえーやん。裏切られたなら「あーあ。やっぱりな」で。どーせ五輪特需で、消費税増税したって景気悪くなんねーよ。悪名高き財務省支配が続くだけだ。

人気ブログランキングへ　※最近、ブログランキング下降気味です！１票よろしく願いします。

オリンピックマーケティング 世界No.1イベントのブランド戦略