以前、財務省協賛の「C」というアニメがあった。
自分の「未来」を担保として戦うマネーゲームで、勝利すると相手の未来を奪う事ができ、その未来と等価の現金を「ミダスマネー」と呼ばれる偽札で受け取り、生き残る事を目的とした物語である。
※これが問題のミダスマネー。世の中をみだすマネー…ってか。
マネーゲーム参加者だけが見ることができる偽札の本性。普通の人はこのお札が日本円にしか見えない
未来を奪われた相手は、例えば現実世界に戻ってくると、存在した筈の嫁さんが結婚していない事になっていたり、存在した筈の愛娘が存在していなかったりしている。
その、対戦相手の不幸せの分、偽札が受け取れるわけだ。
設定は面白いと思って大化けする可能性を夢見、結局最終話まで見続けたアニメであったが、期待していたような頭脳戦は見られず、単なる気合と根性で勝ち残るクソアニメであった為、俺は大いに落胆した記憶があるのだが…。
「これは、ミダスマネーや」
先日嫁さんの実家に帰省したおり、近所のプールへ行ってきたのだが、現金の代わりに満点のおりっこカードをお義母さんから受け取った。
嫁さんは、この大量のおりっこカードについて、こんな一言をすごいドヤ顔で俺に言ってきた。
おりっこカードと言うのは、所謂地域振興の為のポイントカードで、満点までポイントを貯めると500円として使えるものだ。
嫁さんの解説によると、おりっこカードは現金に換金する際、手数料がかかるとの事。そして、周辺施設のほとんどでおりっこカードが現金同様に使用できる事から、満点になったおりっこカードを受け取ったなら、そのまま使った方が手数料分オトクであるとの事。
そんなわけで。この地域振興券は商売人の間で現金同様の取引が行われており…。一種のプチバブル状態なのだそうだ。そりゃあなぁ。こんなもん、貯めておけるもんじゃないし。現金に比べりゃ有効期限付きだろうしな。お金が回る回る。うん納得。
しかしなぁ。おりっこカードを使った地域振興を画策した役人さんも、こんな事になるとは夢にも思わなかっただろうな。
それに、当然ながらこの地域振興策において、役人もオコボレに与ろうとしたであろう手数料政策が裏目に出てしまうとはな。なんともはや。面白いもんだ。生活の知恵の勝利だね。しかもこれ、不正行為でもなんでもないしな。
ところで。最低だったんだぜ「C」。
流石に、財務省協賛なだけあってさ、通貨発行しすぎのインフレの恐怖を全面に立ててて、最後の方なんて日本が崩壊しかかるんだけど、それが何が原因で崩壊しそうなのか意味がわからん。完全にイメージ先行なんだな。
あれはなぁ。俺みたいな政経ウォッチャーからすれば、最悪の宣伝効果でしかないわ。
実際には大量の「ミダスマネー」は、嫁さんの実家の「おりっこカード」のように、経済を潤しているのにな。
「C」第1巻 <Blu-ray> 【初回限定生産版】
自分の「未来」を担保として戦うマネーゲームで、勝利すると相手の未来を奪う事ができ、その未来と等価の現金を「ミダスマネー」と呼ばれる偽札で受け取り、生き残る事を目的とした物語である。
※これが問題のミダスマネー。世の中をみだすマネー…ってか。
マネーゲーム参加者だけが見ることができる偽札の本性。普通の人はこのお札が日本円にしか見えない
未来を奪われた相手は、例えば現実世界に戻ってくると、存在した筈の嫁さんが結婚していない事になっていたり、存在した筈の愛娘が存在していなかったりしている。
その、対戦相手の不幸せの分、偽札が受け取れるわけだ。
設定は面白いと思って大化けする可能性を夢見、結局最終話まで見続けたアニメであったが、期待していたような頭脳戦は見られず、単なる気合と根性で勝ち残るクソアニメであった為、俺は大いに落胆した記憶があるのだが…。
「これは、ミダスマネーや」
先日嫁さんの実家に帰省したおり、近所のプールへ行ってきたのだが、現金の代わりに満点のおりっこカードをお義母さんから受け取った。
嫁さんは、この大量のおりっこカードについて、こんな一言をすごいドヤ顔で俺に言ってきた。
おりっこカードと言うのは、所謂地域振興の為のポイントカードで、満点までポイントを貯めると500円として使えるものだ。
嫁さんの解説によると、おりっこカードは現金に換金する際、手数料がかかるとの事。そして、周辺施設のほとんどでおりっこカードが現金同様に使用できる事から、満点になったおりっこカードを受け取ったなら、そのまま使った方が手数料分オトクであるとの事。
そんなわけで。この地域振興券は商売人の間で現金同様の取引が行われており…。一種のプチバブル状態なのだそうだ。そりゃあなぁ。こんなもん、貯めておけるもんじゃないし。現金に比べりゃ有効期限付きだろうしな。お金が回る回る。うん納得。
しかしなぁ。おりっこカードを使った地域振興を画策した役人さんも、こんな事になるとは夢にも思わなかっただろうな。
それに、当然ながらこの地域振興策において、役人もオコボレに与ろうとしたであろう手数料政策が裏目に出てしまうとはな。なんともはや。面白いもんだ。生活の知恵の勝利だね。しかもこれ、不正行為でもなんでもないしな。
ところで。最低だったんだぜ「C」。
流石に、財務省協賛なだけあってさ、通貨発行しすぎのインフレの恐怖を全面に立ててて、最後の方なんて日本が崩壊しかかるんだけど、それが何が原因で崩壊しそうなのか意味がわからん。完全にイメージ先行なんだな。
あれはなぁ。俺みたいな政経ウォッチャーからすれば、最悪の宣伝効果でしかないわ。
実際には大量の「ミダスマネー」は、嫁さんの実家の「おりっこカード」のように、経済を潤しているのにな。
「C」第1巻 <Blu-ray> 【初回限定生産版】
IMFの女を超絶善人のように仕立てているのも癪でしたね。