先日、連続テレビドラマの「やすらぎの刻~道」が終りました。 毎回欠かさずに見ていたので、最後のあっけなくそして寂しい終わり方は、もう少し希望のある終りかたに出来なかったのかと、ちょっと残念です。
次男の龍が詐欺事件での逮捕、三男の圭が破産による一家離散。公平と、しのは、生まれ親しんだ故郷の家からの立ち退きを余儀なくされるなど可哀そうなラストでした。
二人は最後に家族が眠る墓に参った後、帰り道が分からなくなり散々迷った挙句、亡くなった三平、鉄平兄さん達が迎えに来てくれた幻想を見る。そのあと、二人の目の前に昔慣れ親しんだ故郷の道と山々の幻想の風景が現れ、「ここだ」と、やっとほっとした表情でその道を進んでいくというのがラストシーンでした。
晩年は、その人の持つ原風景の中に戻りたい切ない要求が強くなるものなのでしょうか。私の母も亡くなる前に、長年住んだ場所に戻って生活したいと何度も訴えていました。
私にとっての原風景とは一体どこの風景なのだろうか、考えてみました。皆さんの原風景はありますか。
テレビのシーンから
日本画 「牡丹」 F8 (和紙に岩絵の具)
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