五代目甚五郎作の笹野一刀彫「勝ドキニワトリ(尾長鳥)です。
50年くらい前に、羽黒山、月山、湯殿山の出羽三山に出かけたときに求めたものです。
以下「全国に類のない 古代 笹野一刀彫」より引用
お鷹ぽっぽに代表される笹野一刀彫は千数百年前から山形県米沢市の笹野に受け継がれてきた有名な郷土玩具です。
その技法はアイヌのイナウ技法そのものといわれ、笹野の裏山には当時のアイヌの遺跡が今なお保存されています。
千数百年前、坂上田村麻呂が東夷を征伐する際に戦勝を祈願した千手観音の開基とともに笹野彫り起こったといわれ、信仰玩具として伝承されてきたものです。
笹野彫りに使う材料は土地の人がアブランコと呼んでいる野生の喬木でこれを乾燥させ、サルキリ、チジレという独特な刃物で削り、彫って、簡単な彩色をしたものですが、その野趣豊かな古拙な味は他の玩具類には求めがたい風格として親しまれてきました。
(後略)