娘のスマホが調子が悪くなって一緒に携帯ショップに行ったら、今までで最強の、マスク着用に燃える定員に会った。
最近新しくオープンした店内はとても広く、他に客は二人しかいなかった。
椅子に座っていたら、最初は若い男の店員がマスクの箱を持ってきてマスクを勧められた。
(娘はマスクをしていた)
いつもの通り「風邪をひいてませんので結構です」とニッコリしたら、男の子は何も言わず去っていった。
それを見てカチンときたのか(多分)、同じくらいの年齢の、今度は女が「お客様…」と真剣な顔で迫ってきた。
「他のお客様もいらっしゃいますし、感染予防のために着用をお願いします」
「私、風邪をひいておりません。黙って座っているだけなので誰にも何もうつさないと思いますが」
「そうは仰っても本当に風邪をひいているかいないかは、こちらで目視できませんので」
目視?!これは初めて言われたので、笑いをこらえながら
「ワタシ咳もしてないし鼻水も出てないでしょ?ゲホゲホしてたり高熱があったらこんなとこ来ませんってば」
この真夏日にTシャツと短パンできてるのに、何が目視だ?( ̄∀ ̄;)と、まっすぐ目を見て返したが、女は微塵も怯まないでマニュアルの言葉を連呼する。
噂に聞くCAのようだ。
「ねえ、電子顕微鏡でしか見えないウイルスがそんなスカスカの紙一枚で防げるわけ?あなたのスカスカと私とどう違うの?要は防げる防げないの問題じゃないんでしょ?あなたは上から言われた規則を通さないと困るだけでしょう?」
「とにかく感染予防対策でございますので、協力頂かないと困ります」
「それは強制ですか?」
「はい、そうでございます」
「へえ強制?お願いではなく?」
「従って頂かないと対応致しません。これ以上店内でお座り頂くことも困ります」(きっぱり)
「OK。なら外にいるわ。娘の対応をよろしく」と外に出た。
(あとでAUの本部にクレームしたるわ)
というわけで、今までで最強の強要だったかな。
娘の感想。
〇あんな若くてかわいいお姉さんが、オバサンに苛められて可哀そうだった。
(意義あり。若い女の子とオバサンってだけで、オバサンがイジメてる方になるのは理不尽だ)
〇上から言われたことをやっているだけのお姉さんに罪はない。悪いのはこんな世の中だ。
〇ママはこうなったら、これからも頑張って中途半端なことはしないで。ここまで突き抜けると面白いから。私にはとてもできないけど。
と最後はエール?を貰った。
いや頑張ってるわけじゃなくて、ふつうのことをしているだけなんだけどだけどね。
「風邪ひいてないのにマスクしないことが頑張ること」なら、狂ってるのは世の中の方だーーーー( ̄Д ̄;;