関東・東北豪雨の影響で、茨城県常総市の鬼怒川の堤防が決壊した原因を究明する
国土交通省関東地方整備局の調査委員会が5日、さいたま市内で2回目の会合を開き、
堤防から水があふれる「越水」に加え、水が地盤に浸透して堤防が落ち込む
「パイピング破壊」が決壊を助長したとの結果をまとめた。
調査委は工学や土木の専門家らで構成。前回の初会合では越水が原因の一つとの
見方が示されていた。あふれた水は高さ約4メートルの堤防を20センチ越えたと
推定される。
パイピング破壊は、地盤内にパイプ状の「水みち」ができ、土砂の流出が続いて
水みちが拡大し、堤防が崩れる現象。次回の会合では決壊原因を踏まえ、
堤防再建の工法を検討する。
鬼怒川の堤防は9月10日、幅約200メートルにわたって流された。応急復旧工事で
仮堤防が設置され、鋼製の矢板で囲んで水の流入を防いでいる。とのこと