20日、厚生労働省の2012年労働者健康状況調査で、仕事で強い
不安やストレスを感じている労働者が60.9%に上ることがわかった。
07年の前回調査より2.9ポイント上昇しており、職場の人間関係や
仕事量が多いことなどが要因だった。
不安やストレスを感じていると答えた人に原因となる問題を聞いたところ、
最も多かったのは「職場の人間関係」(41.3%)で、前回より2.9ポイント上昇。
「仕事の質」(33.1%)、「仕事の量」(30.3%)が続いた。
収益が減っている企業では、当然のことながら、顧客を増やすか、
顧客単価を上げるか、仕入れの原価や経費を下げなければならない。
つまり、収益を上げるためには、労働は過酷になるのに、
解雇されたり、減給されるという状況になるわけである。
人は、希望があるから人の役に立っていると思うから、前向きに生きられる、
誰もが、安心して就労できる政策こそが、悩みを減らす方法だと思う。
残業代なし・罵声、拳も…ブラック企業にメス 若者に極端な長時間労働を強いるなどする、
いわゆる「ブラック企業」約4000社を対象にした厚生労働省の集中取り締まりが1日から始まる。
「被害に遭う人を一人でも減らしてほしい」。ブラック企業に勤める若者らからは期待の声が上がっている。
しかし、そのような企業は、若者に極端な上時間労働を強いても残業代を払わないという体質を
改善することができないからブラック企業なのである。そのような労働環境であっても、文句を言わず
働き、業績を上げられるものだけを残し、耐えられない者を使い捨てることによって、一部の幹部だけが、
利益を得られる仕組みで経営を維持しているのである。
当然のことながら、顧客との関係を継続し、Win Winの関係を築こうというような経営戦略はない。
価格に見合わない品質のものを、顧客の弱みにつけ込んで売りつけるような体質なのだ。
つまり、若者たちだけではなく、取引先や顧客までもが使い捨てなのだ。
だから、厚労省に取り締まられたら、経営が立ち行かなくなるだけなのである。
グレーではなく、完全なブラック企業に就職してしまった者は、転職することでしか救われない。