アメリカの「不法移民」の問題(2)

アメリカ社会は周縁層への処罰を強めている。その結果、刑務所、留置所、少年院、厚生施設、移民収容施設等の収監人口が激増している。… この大量収監とともに、国家プロジェクトとして行われたのが、監獄建設だった。
刑務所関連に収監されている人口は、全世界的にみると900万人ほどであり、その2割を超える200万人以上がアメリカで収監されている。

世界第一の経済大国であるアメリカの第三の巨大産業として懲罰産業は拡大成長を続けている。
トランプ体制になって、不法移民を対象とした懲罰化が可視化されただけであって、不法移民を含む社会的弱者への刑罰でのコントロールは、段階的に、着実に固められてきたという刑罰国家化するアメリカの道程である。

以上、引用が不十分であるから理解しにくい部分もあるだろう。同書(昨日のこの項にある)を参照いただきたい。トランプがこの不法移民をなくそうとするなら、そのやり方にもよるだろうが、かなり重大な社会問題が起きるのではないだろうか。まさに「分断」が進むのではないだろうか。



アメリカ合衆国は1775年から「独立戦争」をすすめ、翌76年7月4日に「独立宣言」を採択し、初代大統領にワシントンが就いたのは1789年のことだった。
「独立」以前から、アメリカ大陸にいた人たちは、のちにアメリカ・インディアンとされる人々だった。だから今日アメリカ合衆国の「主役」は18世紀ころから同地に移住してきたヨーロッパ系の人たちだった。今、「不法移民」を言うのが、何か気になる。そもそも自分たちの先祖がまさに「不法移民」だったのではないか?


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