来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
道教委の「不登校児童生徒支援連絡協議会」
昨年、この会が行われている最中に地震(東日本大震災)がおこって中止され、地方から来ている人たちも多かったので、交通に支障が生まれるかも知れないので直ちに帰宅するようにということだった。今回のこの日は、17年前の阪神淡路大震災だった。
冒頭道教委の担当者から北海道の不登校の統計の説明があった。小は742人、中は3,379人で合計は4,121人。一昨年比で63人減だが、%では1.00で0.01のアップになったとのこと。
また公立高校でいえば、不登校生徒数は853人で0.75%で実数も率も増えている。
この協議会には、札幌市を除く全道各地から100名近くの参加があった。目的は「高い水準で推移している不登校の子どもたちをどう学校復帰させるか」を考えることにある。
道教育大の庄井良信教授がおこなった「不登校支援の在り方」に関する講演では、子どもたちの迷いや悩みに伴走(伴奏)しながらゆっくりと歩むこと、「人間発達援助の仕事は時間の芸術」という趣旨の話だったから、学校復帰云々などは問題の外という印象だったが、さすが臨床心理学者だ。
ウチの新藤さんも4人の発表者の一人としてフリースクールの例を報告した。道教委の担当者が私に「新藤先生は非常に分かりやすいお話をされましたね」と感心していた。
そしてグループ別の討議。7人ずつのグループで盛り上がっても何がテーマなのかはっきりしない、という面白さ。
「学校にどうしても行きたくない場合にはムリさせると逆効果になりますよ」というようなことを言ったら、フリースクールも適応指導教室もない地方の場合はどうしたらいいのでしょうか、という悩みもあって、事は簡単ではない。
新しい文科大臣が日本の未来は教育で人材をどうつくるかに全力をあげるといったことを言っているが、未知数の人材もまたたくさんいることを忘れてはならない。
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