遠友夜学校について

明治20年代から昭和19年まで50年間続いた「遠友夜学校」という今でいうフリースクールがあった。創立者は新渡戸稲造。彼が、たまたま奥さんから都合をつけてもらえた資金で、勉強したくとも貧しい家庭の事情で学ぶ機会を得ることができなかった若者たちを対象にして、札幌の(今で言えば)都心部からはずれたところであるが、夜学校を始めた。先生は主として北大の学生たち。ごとんどがボランティアだった。

この50年間で5,000人以上が学ぶ機会を得たという。昨日(11日)の朝日新聞の記事。

私たちの先輩にあたる新渡戸稲造の優れた事業だった。こういう先駆的な活動があったから札幌での教育活動の裾野の拡大があったと言えるのではないだろうか。

私はこの遠友夜学校は、先に記したように今でいうフリースクールであったと思う。そしてことあるごとに、この旨を発言し、今私たちが進めているフリースクールの意味を言っているのだが、あまり広がらないのが残念だ。
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