戦没者特別弔慰金

こういう名称のおカネが25万円支給される。1回5万円で5回、5年間にわたってである。私も戦没者遺族であるからこのおカネを受ける。もう終戦から70年以上経っているから「戦没者遺族」といっても妻(配偶者)はほとんどいない。子どもたちがその対象となる。

私には弟がいるから、半分分けで2.5万円ということになる。このおカネを個人的に使うことはまずいので、1回目は昨年暮れだったが、子どもたちや孫たちを呼んで焼き肉を食べることにした。我が札幌在住の一族3世帯で合計8人を、焼き肉屋に招いての会食。その際、この資金はこういう意味だからと説明をしたのだが、焼き肉屋での食べ放題の会食には少々物足りない。予算内の「計算」しながらということになった。そして無事百円玉いくつかのおつりで予算の枠内(つまり1942年のオヤジの戦死を忍んで)で収まった。

政府がこういう形で「戦没者」を顕彰することには、個人的には少々疑問を持たざるを得ない。召集令状で戦争に引っ張り出された犠牲者への弔慰金の意味はわかるのだが、数百万人の戦死者以外の人がいる。この人たちへの弔慰金はあるのだろうか。

この戦争に引っ張り出されて死んだ人と、爆弾の犠牲になった人との意味は違うことはわかるのだが、たかだか1年間5万円ではあるが、これでいいのか、と思いながら一族の2回目の1時間半の焼き肉会食を楽しみにしている今日の日である。
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