「慰安婦」問題と沖縄基地問題

日韓首脳会談が行われたが「慰安婦」問題では双方言い合うだけになったと報道されている。これはいうまでもなく、先の戦争で日本は韓国女性を「従軍慰安婦」として徴用したことを韓国政府は日本政府に対して謝罪と賠償の支払いを要求していることに対して、日本政府は1965年の日韓請求権協定で「決着済み」という立場をとっていることに問題の根本がある。
日韓両国のノドに引っかかっている骨とたとえられる。韓国政府は「歴史を直視する基礎に立ち、知恵を集めること」を求めると言い、野田首相もまた「大統領と共に知恵を絞りたい」と言う。この結末がどうなるか、ノドにかかった骨はとれることになるか、非常に気になる。基本的には日本が韓国(南北朝鮮)の人びと全てに対して課した重大な責め苦をまだ決着できていないことによる。謝罪を根本として双方が歩み寄れるような「知恵」を出すべきと思う。

一方において沖縄での米軍の基地の存続について、なかなか前進しない。こちらは日本政府がアメリカに対して毅然とした態度をとらないことによるのではないか、と思う。
前者は韓国の人びとの苦しみを、後者は沖縄の人びとの苦しみを、はらすための努力を、野田さんはそれこそ「命がけ」で取り組んで欲しいと期待したい。
命がけは消費増税問題だけではないはずだ。

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