今年はイヌ(犬)年

ネ・ウシ・トラ・ウの十二支でいえば、今年はイヌ年という。この十二子については、今は年賀状のマークに入れることと、「自分はウシ年生まれ」というような場合にしか用はない。大昔は時間の流れを前提としたその区切りを示す使い方があったようだが、今はほとんど用はない。
この十二支の12の動物が採用されたのはどういう理由? どうしてネ(ネズミ)が一番でネコはいない? とかの質問は新聞などで解説があるが、それぞれ面白い。

今、ネズミなど目にすることなどほとんどない。その昔、ネズミは天井裏の主人公だった。夜になるとネズミどもが暴れまわることは日常茶飯事だった。ネコはネズミを捕るために飼っていた。ネズミが屋根裏で暴れるようになるとネコを屋根裏に送り出す。
ネズミとネコの運動会のような騒ぎになる。そしてカラダのアチコチを食いちぎられたネズミの死体が残るからこれを始末する仕事が子どもの役割だった。

「ネズミを捕らないネコ」という言葉は「役立たず」の同意語だった。

今はネズミを見てもネコは捕って食うなどという行動はしないだろう。だから「ネズミを捕らないネコ」などの言葉もなくなった。

人間にとって困った存在のネズミは身近な存在だったから、十二支の一番トップに出てきたのではないだろうか。本当?

ネ・ウシ・の他に甲乙丙…があった。これは10あって、この十干と十二支を組み合わせて年を表した。例えば、甲と子の年から初めてこの組み合わせが60通りで一回りすると元に戻るからこの60年立った年を「還暦」と呼ぶなど、今でも使われる。
甲子園は、甲子の年(大正13=1924年)にできた球場なので甲子園と呼ぶとか。

かつて丙午(ヒノエウマ)年問題があった。この年に生まれた女の子は火をつけるなどの悪さをするから、出産を控えるということで、出産率が低かった。バカみたい!?(江戸時代の放火犯の女性が生まれた年だったとのこと)

私は「そういうことなら進学に都合がいいのでは」ということで第一子の出産だった。長男だったからよかった?!

次回は2026年だ。この年でもこういう迷信が生きているだろうか。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 元旦 「オールジャ... »