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日記 … Kametarou Blog
安倍首相の施政方針演説 ③ - 「過去」を語らないで未来だけを語ることは…?
フリースクールに関するコメントがあったとは言っても、安倍演説はやはり問題点が多い。これは今日各紙を読んで感じることである。またテレビなどでもいろいろ指摘があった。
(最近気になるのはNHKの解説がきわめて政府よりになっていることだ。ほとんど批判というか問題点の指摘はやらないのではないか)
安倍さんは「2020年」をうたいあげる。「はやぶさ2」が帰還するのが2020年とのこと。これを引き合いに出して「2020年を共通の目標にしよう」という。
未来への夢を語るためには過去と現在の教訓と問題点をしっかりおさえなければならないことは常識である。安倍演説でこの点はどうだろうか。
たとえばこれまでの平和が憲法が誇る「平和主義」であったこと、逆に今の格差はどんどん拡大していく様相を呈していること、などは触れない。観念的に「日本人よ自信をもて」と叫びつつ憲法改正を目指して議論を深めていこうということには大いに違和感をもつ。
北海道新聞は安倍演説について「改革の具体像が見えぬ」という見出しの社説を載せている。国民からの批判に耳を傾けない安倍首相の態度をきびしく指摘している。
朝日新聞は「戦後以来の大改革」の最終的狙いについては不透明と批判する。
これからが国民の政治に対するしっかりした目と心が、未来の日本から試されていくのではないだろうか。
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