「辞めるといったじゃないか」

菅首相不信任決議が否決された。数十人の民主党の議員たちが、事前の予想に反して「不信任」しなかったことが理由という。しかし、この態度変更は、菅さんが「あるメドがついたら辞めます」と明言したからだった。

ところが、誰の目にも「これで近く菅さんは首相を辞めることになった」と映ったことは、どうもここでいう「メド」というのはいつのことかわからないみたいだ。
私は、首相退陣後、誰が政局を担当するかあいまいなまま「やめろ」というのは無責任ではないか、と記したのだが、本人が辞めるといって「それならここで辞めさせる必要はない」という大方の議員さんたちの気持ちも分かる気がする。しかし…だ。

これまた何をいわんやである。「とにかく辞めろ」という野党の声にも腹が立つが、「辞めるよ」と言って多くの議員をケムに巻いて、この「騒ぎ」がとりあえず収まったら、「いずれ辞めるがその時期は分からない」という首相の発言も奇妙この上もない。またそういう発言に、抜いた刀を収めた議員さんの今後はいかに? 
ようするに「どっちもどっち。何とかならないの、国会議員さんたちよ」というような気持ちが今している。

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