山陽山陰の旅(2)

3月30日から4月3日まで4泊5日の山陽山陰の旅というツアーに参加した。総勢35名という予想どおりの高齢者が大部分を占めるグループだ。もちろんここでも女性が6~7割を占める。

広島空港からの発着だったので宮島、倉敷、萩、松江、尾道、萩、出雲大社、石見銀山、などをまわる。その多くは2009年に学園スタッフの「研修旅行」で行ったことのある所だったのだが、年輩の女性ガイドの、実に「かゆいところ」まで手がいくくわしい説明に触れて大いに勉強になった思いだ。

今のNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」が随所に引用される。このドラマは熱心に見ていないのでどうでもよかったのだが、吉田松陰とか幕末から明治にかけての偉人たち、さらに小泉八雲や森鴎外などが所々で顔を出す。

さらに出雲大社と大国主命という神話の世界がその後の日本建国(天皇家)とどこでつながるのか、と疑問に思いながらもこれからのテーマを想像する。大国主命が出雲国を大和朝廷に提供したのだったかな、など。ということは出雲地方を天皇家が併合(征服)したことになるし、バックにある争いごともどこかに残るのではないか、などと思ったりした。

石見銀山は世界遺産。かつてここで働いた労務者はいわば奴隷状態で酷使されたのかと思っていたが、今のカネに直すと日給2万円ぐらいの賃金労働者だったとのこと。しかし塵肺だ命が30年前後だったというから大変だったことはいうまでもない。

この旅で2つの美術館を見た。足立美術館と大原美術館。どちらも足立さん大原さんという大富豪が自費でつくった美術館だったというが、多くの美術品を展示しており時間の関係で十分見学できなかったのが残念。絵画と写真の違いなどを考えさせられた。

よく歩いた。毎日1万歩強だった。年輩に人たち誰もが音を上げるということはなかったから、皆元気なのだな、ということでこれも小さな感慨である。

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