「運命の人」終わる

テレビドラマなどをみることはあまりない。強いて上げると日曜日の大河ドラマぐらいだ。しかし今展開されている「平清盛」はイマイチ面白くない。「王家」内部の確執がゴテゴテと描かれたり、平清盛の役割がこれまたはっきりしていないから、もうボチボチつきあわなくてもいいよ、とドラマ画面が言っているようだ。

「運命の人」の最終回が2時間スペシャルとして放映された。沖縄返還にからんだ日米支配層の密約を、記者魂をもった主人公があばいたが、これが機密漏洩罪にでっち上げられて有罪となった事件をドラマ化したものである。原作者の山崎豊子さんの骨太の作品をテレビドラマに仕上げたTBSに敬意を表したい。

そしてドラマ最後のナレーションでいっていたが、日本という国家が国民を欺き事実を隠蔽する習性を、昨年の大震災に関連しても変わっていないことを知らされる。
今も沖縄在留の米兵の数や費用等についても本当のことは覆い隠されている。(先日の国会で「沖縄の米海兵隊の定員について、昨年の日米間協議で約2万1000人と説明を受けたことがある」と外相が言った。ずっと日本は1万8000人と聞いてきていたという)。

2時間の「運命の人」を見終わって「久しぶりにドラマらしいドラマを見ることができた」という感想をもつ。沖縄をめぐる何重もの悲劇、これを突き崩す力を有権者はもつことができるのだろうか。

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