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日記 … Kametarou Blog
文科省の「問題行動調査」(H22年度)ー2
結論的には、不登校は心持ち減っているのだが、より深刻といえる「暴力行為」と「いじめ」は児童生徒対比で増えているのである。
5日の北海道新聞報道によれば、道内でのいじめは全国比較でも大きな増加を示している。また道内不登校は小中では若干減っているのだが、高校では全国平均の5倍近い伸びとのことである。
私たちは全国の不登校数から「高止まり」の傾向があることを指摘してきたのだが、同紙によると文科省児童生徒課は次のように言っているとのこと。「相談体制の充実など打てる対策は打っているのだが、不登校者は高止まりしている」。
以上のことから何が言えるのだろうか。
1)暴力行為、いじめ、不登校、の3つを同じ「問題行為」としてくくることについてはいささか同意できないのだが、現在の公教育との関係でいえば子どもたちが問題の告発をしていると言うことはできる。この3つの数字はこのことを明確に示している。
2)暴力行為やいじめの評価についても、微妙なズレ(「これをいじめというの?」など)があったにしても、子どもの世界ではより深刻な傾向が進んでいると言えないだろうか。子どもたちは、教育と学校(教師の実践をめぐる問題を含めて)に対して警鐘を強く打っていると言える。
3)教育は国家百年の事業に属する。今の事象が改善されない限り(上の3つ)日本の未来は暗澹たる世界と言えないだろうか。
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