フリースクールの位置を高めたい

フリースクールという社会的に言えば「学校」でもないし、「塾」と言うには少々違和感を与える存在であるが、今の教育環境からはなくてはならない意義のある教育機関の一つを、いかにしてその位置を高めるか、が私の今のきわめて大きなテーマである。
「北海道フリースクール等ネットワーク」のサイトをチェックすれば、この10年余、北海道や札幌市に対する働きかけをしてきたかを知ることができる。そして、この働きかけが、一見大きな徒労の山を築いてきたか、の印象を与えるかも知れない。
しかしこのようなそれなりの努力の積み上げによって(と思うのだが)最近ようやくある種のメッセージが届くようになった。もちろん、客観的に「不登校」の児童生徒が一向に減らないという要因があるにしても、私たちや父母たちの取り組みの成果といえると思う。

札幌市でいえば、「子どもの権利に関する推進計画」の制定が検討されているのだが、その素案が発表されている。これまでの指摘と比べて大きな変化をうかがい知ることができる。
かつて、子どもの権利条例に関する記述で、フリースクールへのコメントは「背景説明」としてはあっても正規の文面にはなかったのではないだろうか(このブログ・08.3.19参照)。
現在発表されている上の推進計画(素案)には、一定の位置づけがなされている。

私たちフリースクール関係者と父母たちが協議して、何とか不登校の子どもたちの学びの機会と権利を保障するための仕組みを広げたいと取り組んでいるのだが、たくさんの意見を受けた札幌市がどういうように「計画」をつくるだろうか、注意深くまた期待を込めて待っている。

関係する資料があります。

札幌市子どもの権利に関する推進計画(素案)
http://www.city.sapporo.jp/kodomo/kenri/doc/suishin/pubukome/soan.pdf
意見募集
http://www.city.sapporo.jp/kodomo/kenri/suishin.html#soan
フリースクール等で子どもを育てる親の会
http://d.hatena.ne.jp/fstouoyanokai917/

 

 

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