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日記 … Kametarou Blog
アメリカへのおべんちゃら演説、「屈辱演説」
昨日、アメリカ議会で安倍首相は日本の総理大臣として初めて演説を行った(1957年に彼の祖父岸首相が行っているのだけれどなぜが今回が「初めての」という冠がある)。このタイトルが、「希望の同盟」(英語でも発表している。「Toward an Alliance of Hope」。そもそもと安倍さんはなぜ日本語でやらなかったのか。
一読した。安倍首相に対して好意をもっている人であれば、大きな拍手を送ることになるかも知れないが、そうでない私などは「よくここまでアメリカにおべんちゃら演説をしたものだ」という気持ちになった。今日の「しんぶん赤旗」は「屈辱の同盟」という見出しをつけていた。朝コンビニで見つけた「日刊ゲンダイ」はトーフよりも大きな見出しで「安倍国辱演説」という記事を載せていた。そしてゲンダイは「何が『希望の同盟』だ」といい、「国民無視で安保法案成立を『国際公約』」と説明している。「中韓」との関係がギクシャクしても、日米同盟があればいいのだ、というのか。「希望の同盟」は「安倍の希望」- 45分間の「歴史的演説」はどこまでも米国ベッタリだった。「日刊ゲンダイ」の記事である。
「おべんちゃら」といいたくなるいくつかをあげておこう。「アメリカと私」として自己紹介する。下宿時代のこと、初めて就職したときのこと、自分はアベだが、アメリカ人はエイブと呼ぶこと、そしてこれは例のゲティスバーグ演説を想起させること、エイブラハムリンカーンのこと?
その他いろいろアメリカとの関係を誇らしげにいう。硫黄島での戦争で登場した軍人のこと、戦後の日本にミルクやセータ-、2036頭のヤギを贈ってくれたこと、など。よくもいろいろあげたものだ、こういうことを言って「日本とアメリカのいい関係」をアメリカ議会で吹聴してみせた。
そして続けてTPP。「米国と、日本のリーダーシップで、TPPを一緒に成し遂げましょう」。
安倍首相がこの演説で締めくくった言葉を引用しておこう。
「米国が世界に与える最良の資産、それは、昔も、今も、将来も、希望であった、希望である、希望でなくてはなりません。
米国国民を代表する皆様。私たちの同盟を、『希望の同盟』と呼びましょう。アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっとはるかに良い場所にしていこうではありませんか。
希望の同盟-。一緒でなら、きっとできます」。
こう最高の気分で語ったエイブさんの頭には米軍基地問題で苦しんでいる沖縄の人たちのことなどコレッポチもないであろう。
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