てんぱっていきまっしょい。

国内旅行をこよなく愛する人間の日記です。でも最近は出かけてないよねぇ。(現在コメントは事前承認制にしています。)

絞りの現場から

2007年03月03日 | 名物を語ろう
散歩の途中、縁側のガラス越しに「ひでちゃん」が
絞りの内職をしている姿を見かけました。
ちょいと散歩を中断して現場を覘いてみましたです。

カメラ目線のひでちゃん。乙女ですね。

昔、この近くに母の家族が暮らしていて
ひでちゃんは、祖母「キヨさん」の妹分のような感じでした。
戦争未亡人のキヨさんは、ひでちゃんに絞りの内職をすすめ
ひでちゃんは絞りの内職を今もこの地で続けています。


当時は絞りの内職をしている人がとても多く
あまりお金にはなりませんでしたが、最近は
絞りを内職にする人がいなくなったのと
絞りが高価になったため、年配のひでちゃんには
大事な収入源です。

絞りのときは眼鏡をしないという、ひでちゃん。

一時期は辞めたいと思っていたそうですが
依頼が殺到することと、
「お金を持っていないと近所のおばあさんたちのように
施設に入れられてしまう。」
という心配から、絞りの内職を再開しているそうです。

最近は良い生地を素材に作って欲しいと言われるため作り難いのだそう。
そういえば、昔は子どもの浴衣の帯みたいな化繊のツルツルした絞りが多かったなぁ。
依頼者がひでちゃんからこの生地を回収して
染めなどの工程を経て有松絞りが完成します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする