CoRoT-7bは、直径が地球の2倍以下と、これまでに発見された系外惑星のなかでは最小だ。今年初めの発見以降に行われた観測で、地球の約5倍という質量が明らかになり、密度が地球に近い岩石惑星である可能性が強まった。
CoRoT-7bは、いっかくじゅう座の方向約500光年の距離にある恒星のまわりに今年発見された系外惑星だ。発見当初、直径が地球の1.8倍であることや公転周期が20.4時間であることはわかったが、質量までは明らかになっていなかった。
そこで、質量を知るために、ヨーロッパ南天天文台(ESO)のラ・シーヤ天文台3.6m望遠鏡に取り付けられている分光器「HARPS」を使って、恒星が惑星から受けるわずかな重力の影響を検出する観測が行われた。
その結果、惑星の質量は地球の約5倍であることがわかった。その質量と半径をもとにして決定された惑星の密度は、発見当初の指摘を裏切ることなく、地球のような岩石惑星である可能性を示すものとなった。
CoRoT-7bは、巨大地球型惑星「スーパーアース」と呼ばれる惑星の仲間に入る。これまでに発見されたスーパーアースは10個ほどで、そのうち密度が明らかにされたのは、CoRoT-7bが初めてである。
CoRoT-7bの特徴はそれだけではない。恒星のすぐ近く約250万kmの距離(太陽から水星までの20分の1未満)に位置していて、時速75万kmで公転している。この速度はこれまでに知られている惑星の中では最速で、地球の公転速度の7倍以上もある。
また、CoRoT-7bは発見当初から、表面に溶岩か沸騰した海が存在している可能性が指摘されていた。ただし、惑星の昼側の温度は2000度以上、夜側はマイナス200度と計算されており、残念ながら生命の進化は許されない環境のようだ。
なお、HARPSは、同じ恒星のまわりに、質量が地球の約8倍、公転周期が3日と17時間という別のスーパーアースCoRoT-7cの存在も明らかにした。
EOS PR 33/09
CoRoT-7bは、いっかくじゅう座の方向約500光年の距離にある恒星のまわりに今年発見された系外惑星だ。発見当初、直径が地球の1.8倍であることや公転周期が20.4時間であることはわかったが、質量までは明らかになっていなかった。
そこで、質量を知るために、ヨーロッパ南天天文台(ESO)のラ・シーヤ天文台3.6m望遠鏡に取り付けられている分光器「HARPS」を使って、恒星が惑星から受けるわずかな重力の影響を検出する観測が行われた。
その結果、惑星の質量は地球の約5倍であることがわかった。その質量と半径をもとにして決定された惑星の密度は、発見当初の指摘を裏切ることなく、地球のような岩石惑星である可能性を示すものとなった。
CoRoT-7bは、巨大地球型惑星「スーパーアース」と呼ばれる惑星の仲間に入る。これまでに発見されたスーパーアースは10個ほどで、そのうち密度が明らかにされたのは、CoRoT-7bが初めてである。
CoRoT-7bの特徴はそれだけではない。恒星のすぐ近く約250万kmの距離(太陽から水星までの20分の1未満)に位置していて、時速75万kmで公転している。この速度はこれまでに知られている惑星の中では最速で、地球の公転速度の7倍以上もある。
また、CoRoT-7bは発見当初から、表面に溶岩か沸騰した海が存在している可能性が指摘されていた。ただし、惑星の昼側の温度は2000度以上、夜側はマイナス200度と計算されており、残念ながら生命の進化は許されない環境のようだ。
なお、HARPSは、同じ恒星のまわりに、質量が地球の約8倍、公転周期が3日と17時間という別のスーパーアースCoRoT-7cの存在も明らかにした。
EOS PR 33/09