未来のピラミッド農場、都市も地産地消

　地球の人口爆発問題の解決策の1つとして垂直農場という構想がある。限りある農地を有効利用するために、ビルの各フロアで水耕栽培を行うのだ。イラストはピラミッド型の垂直農場。ニューヨークにあるコロンビア大学で同構想を推進するディクソン・デポミエ氏と、イリノイ工科大学のエリック・エリンセン氏が考案した。

　超高層ビル型の農場については、都市住民による地産地消を実現するための手段として、世界各地の設計チームが構想を練っている。人間の住居と併設するタイプや、農場専門のタイプなど、さまざまな未来的農業施設のアイデアが出されている。

　WebサイトInhabitat.comによると、このピラミッド型農場の汚水や廃棄物は、加熱・加圧処理によってリサイクルされる。野菜や果物の栽培に必要な動力源や照明を自ら供給するエコシステムが組み込まれているのだ。