『みんなのミュシャ展』
に行ってきました。
入り口で手指の消毒とモニターによる検温。
コロナの時代ならでは、です。
空いてはいましたが、間隔を空けて並ぶための対策もされていました。
安心して見学できそう。
普段は使わないのですが、千葉雄大さんがナビゲーター、ということで音声ガイドを借りての見学。
さすが俳優さん!というだけあってミュシャ役での表現力はその声だけでも抜群。
一気にミュシャの時代にタイムスリップです。
さて、展示はすべて撮影不可なのでしっかりと目に焼きつけることに。
ミュシャが影響をうけたとされる作品の数々から、イラストレーターとして活躍していた頃のカリカチュアやデッサンなど、じゅうぶんすぎる展示数。
「線の画家」と言われていたことがよくわかるような美しい描線、緻密な描写に驚きをかくせません。
このデッサン力あってこその、美しいイラストなんだなぁ、と改めて感動です。
メインともいえるリトグラフの数々。
圧倒的な美しさ!!
波うつようなドレスライン。
ドレープの表現。
アラベスク模様に渦を巻く髪。
円環のモチーフ。
花のモチーフ。
そのひとつひとつが女性の美しさを際立たせる要素となってミュシャの世界を作り上げています。
流れるような美しさに圧倒されっぱなしです。
今回の展示は、ミュシャだけでなくミュシャに影響をうけた様々な作品も同時に観られることがポイント。
ミュシャ様式に影響されたアーティストたちの作品や、レコードジャケットの数々。
あぁ、見たことあるなぁっていうモノや、なるほどミュシャっぽいなぁ、というモノまで。
今まで気にしてこそいなかったけれど、そういえばあの円環モチーフの作品たちは、まぁ色んなところで目にしているのだから、その多大な影響力たるや!!
いわんや日本の漫画家たちさえも。
藤島武二から山岸涼子、天野喜孝まで。
ミュシャを観にきてこんなに様々な作品を観られてしまうのだからもう最高でした。
あまり時間がなかったので早回しで見学したつもりだったのですが、気づけば1時間を優に超え慌てて退散です。
グッズ売り場のミュシャ風ペコちゃんに別れを告げ、お土産をちょっとだけ買って館を後に。
きらびやかで流れるような余韻に包まれての帰途となりました。