話題のドキュメンタリー映画
大島新監督の
「なぜ君は総理大臣になれないのか」
を観てきました。
衆議院議員・小川淳也氏を17年間にわたって追いつづけたドキュメンタリー。
近々の政治の流れを改めてふりかえると
各政党が混迷を極め、ある意味激流ともいうべき年代。
そんななか昨年「統計王子」とネットで話題になった小川氏。
(私もそのときに初めて彼の名前を知ったのだけれど)この映画ではそんな彼が政治家を志し、戦い、戦い続けた日々をうつす。
その愚直さと、それ故に生じるジレンマがとても色濃く現れた内容だ。
真面目で実直、確固たる理念。志。理想。
それだけでは政治の世界では何もかなわない。
比例区当選では発言権が弱い。
党内での出世すら難しい。
小川氏の人間性や政治理念が見えれば見えるほど「なるほど彼は上には行けないだろうな・・」と映画のタイトルに納得してしまう。
と、同時にこれほど真っ直ぐな政治家がいるんだという事実に安堵したりもする。
これは日本政治の負の部分なのだろうか?
野心をもって這い上がらなければ、思う未来を作れない。まぁそれは政治に限ったことではないのかもしれないけれど。。
きれいごとだけでは何事もなし得ない現実に喘ぐ姿を、それでも美しいとおもうのか?それともその愚直さを蔑むのか?
政治の正解はいまだ私には見えず。
それでも彼のような誠実な政治家が、国を動かしてゆける日本になる日を願わずにはいられないのです。