嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る
嘆き嘆きして、ひとりで寝る夜の明けるまでの時間がどんなに長いものであるか、ご存知でしょうか。ご存知ないでしょうね。
嘆きつつ 接続助詞「つつ」は、動作・作用の反復を表す。嘆き嘆きして。繰り返したため息をつくさま。
ひとり寝(ぬ)る夜 夫の来訪がなく、一人で寝る夜。「寝る」は「寝」の連用形で、「夜」に続く。
明くる間は 夜が明けるまでの間は。いくたびも嘆いて眠れぬままに過ごした夜の時間の長さをいう。
いかに久しきものとかは知る 副詞「いかに」は、程度のはなはだしいことを表す。ここでは相手に「どんなに・・・ものか」とその程度をたずねた言い方。「かは」は、反語を表す複合の係助詞。「知る」は連体形で、「かは」の結び。
うだいしょうみちつなのはは (937?~995)
藤原倫寧の娘。藤原兼家の第二夫人となって、道綱をもうける。『蜻蛉日記』の作者。
嘆き嘆きして、ひとりで寝る夜の明けるまでの時間がどんなに長いものであるか、ご存知でしょうか。ご存知ないでしょうね。
嘆きつつ 接続助詞「つつ」は、動作・作用の反復を表す。嘆き嘆きして。繰り返したため息をつくさま。
ひとり寝(ぬ)る夜 夫の来訪がなく、一人で寝る夜。「寝る」は「寝」の連用形で、「夜」に続く。
明くる間は 夜が明けるまでの間は。いくたびも嘆いて眠れぬままに過ごした夜の時間の長さをいう。
いかに久しきものとかは知る 副詞「いかに」は、程度のはなはだしいことを表す。ここでは相手に「どんなに・・・ものか」とその程度をたずねた言い方。「かは」は、反語を表す複合の係助詞。「知る」は連体形で、「かは」の結び。
うだいしょうみちつなのはは (937?~995)
藤原倫寧の娘。藤原兼家の第二夫人となって、道綱をもうける。『蜻蛉日記』の作者。
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