自燈明

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二十三番 大江千里

2014年03月12日 | 百人一首
月見れば 千々に物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど

月を見ると、どうも無量の感情が起きて、もの悲しくてならない。何も自分だけの秋ではないのに。

月とわが身、千々とひとつ、を対比させた構成の面白さ。
月、悲しい、秋、の三つに注目して、秋のしみじみとした感じを味わおう。
白楽天の詩を踏まえた歌としても知られる。

おおえのちさと(生没年不詳)
九~十世紀の人。参議大江音人の息子で、在原業平、行平の甥にあたる。
漢学者の父の影響を受けて漢詩の素養が高かった。
歌集『句題和歌』がある。

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